内向型人間が声と話し方でソンしない本

●音色塾の教科書です

音色塾(発声と話し方の専門機関)のテキストとなっている本をご紹介しましょう。

『内向型人間が声と話し方でソンしない本』(青春出版社)

「内向型人間が」とタイトルに入っていますが、
内容は「相手にちゃんと届く声の出し方」です。

帯に書いてあるとおりですね。

よく考えてみたら、「声の本」は初めて。
「発声診断士」の立場で書いた初めての「声の本」です。

出版はせずに、オンラインでのレッスンのような形で
発声レッスンの文章をたくさん書いているので、
ぜんぜん初めての気がしませんが……

会場のレッスンに通えなくても、
自宅で共鳴発声法のトレーニングができる内容にまとめました。

会場のレッスンに通う方も、あらためて体系的な知識として
復習に役立つと思います。

「音色塾」にも時々、「とりあえず共鳴発声法をやりたいのですが
今までのレッスンを全部受けないとダメですか」という問合せが届くので、
これからは「この本を読んでください」と言えるのが助かる。

共鳴発声法の入門書、といったところですね。


●「相手にちゃんと届く声」は相手との関係を変える

発声によるコミュニケーションに苦手意識のある方は、
「声でがんばりたくない」と感じているんですよね。

今回の本の担当編集者も、そうでした。

「がんばれば大声が出せないこともないけれど、
そんなガンガン責めるような会話をしたいわけではない」

なにしろ、当初のテーマは「通る声」でした。
「自分自身でも、ガンガンやらずに通る声が出せるようになりたい」と。

「届く声」ではなく、「通る声」。

それが、原稿を書き、話をするうちに、
「大事なのは、通る声ではなくて、届く声なんですね」と理解してくれた。

この違いは大きいんですよね。
いつもレッスンを受けているあなたには
あらためて説明するまでもないでしょう。

「聞こえればいい」わけではない。
「ちょうどよく届く」が大事。

目の前の相手に上投げのボールを投げつけるような会話では、
気持ちいい会話にならない。

目の前なら、下手投げで軽く「ハイっ」と渡す感じがいい。

かといって目の前なのに、ギリギリ届かずに手前にボールが落ちたら、
何か話しかけるたびに「えっ?」「なに?」と聞き返さなければならない。

聞くほうも億劫になるし、聞き返されるほうは責められているように感じる。

だから「ちょうどよく届く」がいい。

ちょうどよく届く声なら、がんばることなく会話が成り立つので、
楽に、無理なく、自然な会話ができるようになります。


●共鳴を集めて声を出してみたら「えっ、こんなに小さい声で?」

この本の第3章に「共鳴を集める方法」のトレーニングが載っています。

共鳴を集めて出す声を練習したら、実地で実験をしてみましょう。

たとえばレストランで、最小限の声量で店員さんを呼んでみてください。

少々ざわついた場所ほど、効果の違いが分かります。

共鳴を集めないで(共鳴発声法ではない声で)出した声は、
声量が小さいと聞こえずに気づいてもらえない。

そのまま声量を上げていけば、
やがて店員さんに気づいてもらえる声にはなりますが、
周囲のお客さんもなぜかこっちを向く。

そこで、共鳴を集めた声を出すと、どうなるか。

やってみてのお楽しみですが、「周囲に違和感を与えることなく、
目的の店員さんにちゃんと気づいてもらえる」声になります。

「えっ、こんなに小さい声で、届いたの!?」と驚くかもしれません。

「ちゃんと届く声が、こんなに楽に出せるの?」と拍子抜けするかも。

ぜひマスターしてくださいね。

もし、トレーニングをしていて、分かりにくいことがあったら、
遠慮なくメールをください。

* * *

【レッスンメニューのご案内】

  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


だったら必ずうまくいく

●トランスが好きでたまらない

「好き」の気持ちは、パワフルですね。
好きな人、好きなもの、好きなことと共にあることは、幸せです。

だから、「うまくいくタイプ」は自分に必要なものを好きになります。

つまり、好き嫌いの感情を無意識のうちにコントロールしているのです。

あくまでも「無意識のうちに」。

「えっ、好き嫌いなんて、自然に生じる気持ちじゃないの?」

と思う方もいるでしょう。

確かに、そういう部分ももちろんあります。

しかし、そうでもない部分が多々ある。

たとえば、仕事で使う道具を、好きになるまで使いこなす人と、
「仕事だからしょうがなく使っている」と言い続ける人とでは、
仕事の質に差が出ます。

「カメラマンがカメラを好きなのは、当たり前では?」

と思うかもしれません。

しかし、もともと好きなことを仕事にしている人ばかりではありません。
仕事は基本的に「与えてもらう」ものですから。

いくら何かをやりたくても、仕事として任せてくれる人や、
買ってくれるお客さんがいなかったら、仕事として成り立たない。

この構造は、会社に雇われていても、自分で事業を興していても、
基本的に変わりません。

プロとして仕事を任せてもらえて、やっと仕事になるわけです。

「やりたいからやっている」のは幸せですが、
それだけではアマチュア(愛好家)です。

こんなメールが届きました。

トランスがとにかく好きでたまらないです!

カウントを聞きながらトランス空間に入っていくのが
とても気持ち良くて・・・

トランスが好きですか。
すばらしい。

だとしたら、あなたは必ず、うまくいくようになります。

なぜなら、トランス能力は無意識(潜在意識)を使いこなすために
必要な能力だからです。

「必要だからトランス能力を高める」のでなく、
「トランスが好きだから、トランス能力を高めるレッスンを受けている」
のだとしたら、最高に伸びる条件です。

リコーダーという楽器を小中学校の頃に吹いたでしょう。
「授業でやるから、仕方なく吹いている」小学生より、
「リコーダーが好きでたまらない」小学生のほうが、
リコーダーが上手になるに決まっている。

「好きこそものの上手なれ」とは、まさに上達の秘訣ですね。

うまくいく人は、自分に必要なものを好きになる。
だとしたら、私たちはみんな、トランスを好きになったほうが得だ。

どうすれば好きになるのでしょうか。


●秘訣は「どっぷり浸かる」

何かを好きになるには、どっぷり浸かることです。

どうせリコーダーを授業でやるのだから、せっかくなら好きになりたいなら、
暇さえあればリコーダーを吹いていればいい。
いつしか得意になって、好きにもなっているから。

職場でパソコンを使う仕事を与えられたけれど、パソコンに苦手意識があるなら、
しばらくどっぷりパソコンに浸かるほど使いまくるといい。
いつしかパソコンが上手になって、好きにもなっている。

トランスも同じ。

トランスと距離を置かず、自分にとって当たり前の存在とみなし、
暇さえあればどっぷりトランスに浸かる。

すると、いつしかトランスを使いこなせるようになっていて、
好きにもなっている。

どっぷり浸かる一点集中のパワーほど、強烈なものはない。

「趣味はトランス」と言い切るくらいにどっぷり浸かると、
トランスがあなたの奥の奥まで食い込むくらいのパワーを生む。

なぜトランスが好き?
きもちいいから。

なぜトランスが好き?
非日常が味わえるから。

なぜトランスが好き?
リラックスできるから。

なぜトランスが好き?
一点集中力を高めてくれるのが分かるから。

なぜトランスが好き?
理由は分からないけれど、なんか好き。

理由はなんでもいいし、理由がたくさんあってもいい。
一つだけ挙げるとしたら?
やっぱり「きもちいいから」かな。

そんなトランス好きになったあなたを、私は全面的にサポートします。

なぜなら、私もトランスが好きだから。

* * *

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一点集中力を高める方法

●ツボを押さえた開発トレーニングが必要なワケ

私たちの脳は、すごい能力を秘めています。

年をとっても、使えば使うほど神経細胞が増えることも分かってきた。

ところが、重大な脆弱性があるのでした。

それが「無駄遣いに弱い」。

脳が苦手とする使い方をしていると、下手な人が弾く楽器と同様、
乱暴な人が使う機械と同様、寿命を縮めて壊してしまいます。

こんなメールが届きましたよ。

脳の無駄使いに気づきまくっています。

脳の無駄使いに気づいただけでなく、
無駄使いをつい容認してしまっていることにも気づきました。

容認した瞬間の思考をモニタリングすると、
「いいじゃん、だってそうしたいんだもん」
自分に甘い。

こんな思考なのでなかなか目的地にたどり着かないわけですね。
ガソリンをボタボタ落としていました。

一点集中できる工夫を考えています。

①今一度、目標の棚卸をして、目標に至るにはいま何をすべきか
②今やっている作業に集中する。

生の講座に行くと、オンラインレッスンのときとはまるで吸収率が違います。

そうでしょう。

声で直接聴くと、レッスンの吸収率が違うんですよね。

なかなか会場にまで足を運べないときは、
メールレッスンを100%そっくり吸収するつもりで、
そのまますべてを取り込むように意識してみてください。

脳が喜ぶ使い方は、すなわち「ツボを押さえた開発レッスン」と同じです。

あなたの能力を開発して高めようと思うなら、
ただやみくもに新しいことに手を出したり、
がむしゃらに勉強したりしても、かえって逆効果です。

脳を疲弊させてしまいますから。

色っぽい開発トレーニングと同じだと分かりますね。

ただひたすら色っぽい行動をたくさんしたのでは、
きもちいい開発にならず、逆に枯れていく。

ツボを押さえた開発をすると、いくらでも無尽蔵に潤ってくる。

そういう開発をしていきましょうね。


●一点集中を「やらない理由」にしない

「一点集中」に関するレッスンを軽くしましょうか。

一点集中は、脳が喜ぶ使い方ですが、やり方を一歩間違えると、
能力を低める方向へともったいない選択をしてしまいます。

たとえば、

「家事をしなくて済むなら、コレに一点集中していられるのに」
「コレには生きがいを感じるけれど、営業の仕事はしたくない」

といった感覚や考え方で活動を絞り込むと、
短期的には時間が増えて、良い選択をしたかのように感じられますが、
結果的に「コレ」が質的に低下していく傾向にあります。

おもしろいもので、「家事をしない」ことで浮いた時間を
ちゃんと「コレ」に充てて使うのは最初だけで、
やがて浮いたはずの時間がどこかへ消えてしまいます。

それを繰り返していると、全体的な処理能力が低下して、
「何もしていないのに一日が終わる」になっていく。

一点集中を「何かをやらない理由」にしないように気をつけましょう。

一点集中「力」と言うとおり、一点集中をキープする「能力」を
開花させ、高めていくことが大切です。

ここ、大事なところですよ。

一点集中は、「能力」であって、「状況」ではない。
一点集中は、「脳の使い方」であって、「状況」ではない。

また詳しく『伝授──』レッスンあたりで取り上げる予定ですが、
「状況」を変えれば一発解決、というわけにはいきません。

分かりやすい例を挙げましょう。

「テレビを見ながら食事をする習慣だったから、テレビを消すことにした」

これはたいへん良い決定でしょう。
食事という体験にとっても、体が吸収する栄養にとっても、
時間の過ごし方という観点から見ても、すばらしい。

しかし、「テレビを消した」からといって、一点集中力が高まったわけではない。

「一点集中しやすい状況を作った」に過ぎません。

一点集中は、「脳の使い方」であって、「状況」ではありませんから、
また状況が変われば以前と同じ「脳の使い方」に戻ってしまうかもしれない。

それに、テレビを消したままでも、ネガティブな思考が次々に生じて
イライラしながら食事をするのかもしれない。

テレビを消して安心せず、そこからが一点集中力トレーニングの本番だ、
と認識しましょう。

大事なのは「脳の使い方」であり、すなわち「言葉の調律」が必要なのでした。

一点集中力を高める決定的な方法は、環境の変化ではなく、
丁寧な「言葉の調律」です。

これからが本番。
あなたの一点集中力を、ぐいぐい高めていきますよ。

* * *

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その疲れから解放されるとどんな感じか

●どうして疲れが抜けないのか

ことば学講座で「脳の使い方」の話をします。

言葉の調律を進めていくためには、脳を正しく理解する必要があるからです。
言葉は思考であり、思考は脳がつかさどっているからです。

明日の話(脳の性質)を聞いて、多くの方はおそらく、
「えっ、そうだったの?」「正反対だと思っていた」と驚くことでしょう。

最先端の脳研究者の中ではすでに常識でありながら、
一般向けの本や雑誌にはなぜか今もって正反対のことが書かれているので、
よかれと思って何かを考えたり、やり方を工夫したりして、
結果的に脳でエネルギーを無駄遣いしている人が多いのです。

たとえば、ここ数十年は「脳は使えば育つ」と信じられてきました。
事実、年を取っても脳細胞が増えて育つことが分かっています。

ところが、大事なのは「使い方」であることが最近分かってきました。
脳の性質に合った使い方なら、脳細胞は育ち続ける。

実に希望が持てる、うれしい情報ですね。

ところが、逆に怖い発見もある。

下手な使い方をすると、脳を使い果たすかのようにすり減らし、
使いものにならなくなってしまう可能性すらあるという。

しかも怖いことに、脳に適していない「下手な使い方」を
市販の本や雑誌では「いい脳の使い方」として推奨しているのが現状。

昔はよく、「退職したら頭を使わなくなってボケちゃった」
などと言われたものですが、
実のところは「下手な使い方を長年続けてきたから、使い切っちゃった」
と最先端の研究では主張されるようになった。

適切な脳の使い方を早く覚えないと、えらいことになりますね。

ドえらいことに。

まあ、確かに車も楽器もそうですから、当たり前なのでしょうけれどね。。

・使わずにしまっておくと、まともに動かなくなる
・いつも使っている機械は調子がいい
・しかし、下手な人が使うと、あっという間に壊してしまう

脳もまったく同じなんですね。

しかも、トレーニングや運動によって脳細胞は何歳でも増え続けるけれど、
心理的ストレスがかかると増えなくなるという。

ストレスは、自分の中に浮かんでくる「言葉」が最大の原因なので
言葉の調律がどれほど重要なのか、分かりますね。

そう、「脳の使い方」の良し悪しは、言葉で決まります。
言葉は意識の入力装置ですから、当然といえば当然か。


●脳の使い方を改善すると

「言葉の調律」の一環として脳の使い方を改善しますが、
すばらしい副産物が手に入ります。

「疲れにくくなる」のです。
エネルギーの大食漢である脳が、
「エネルギーの無駄食い」をしなくなるからです。

同じ仕事をしても、ぐったり疲れる人と、ピンピンしている人がいますね。

「いつも元気そうですね」と言われる人と、
お世辞にも元気そうとは言ってあげられない人。

「いつも元気そう」と言われるのに、実はくたくたに疲れきっている人も。

この差はどこからくるのでしょうか。

疲れやすい人は、脳がエネルギーを無駄遣いしているから
「動けない、動きたくない、ダラダラしていたい」状態になります。

しかも──ここがおもしろい──ダラダラしながら脳でエネルギーを浪費して
さらに疲れていく。

休日に「今日は一日中ダラダラして、徹底的に疲れを取ってやる」
と決めて、だらしないくらいダラダラ過ごしたのに、
ちっとも疲れが取れなかった経験はありませんか?

大丈夫。明日から変わります。

「わたし、疲れやすい体なので」とこぼす人は多いのですが、
心配は要りません。疲れやすい体に生まれついたのではなく、
脳の使い方を知らないだけですから、脳の使い方を改善すれば
疲れにくい人に一瞬で変われます。

まあ、脳の使い方は習慣なので、習慣を変えるだけの時間は必要ですが、
脳に「ガソリンの垂れ流し」をやめさせて、有効な使い方に切り替えれば、

・疲れにくい体
・疲れたとしてもスッキリ爽やかな疲れ
・回復しやすい体

が手に入ります。

いわば、「言葉の調律」を丁寧に続けた自分へのご褒美ですね。

これが、おそらくあなたが予想している以上に、
価値の高いご褒美となるはずです。

日々の疲労蓄積は、決して甘く見られないほど
人をむしばむからです。

私のレッスンを受けている人全員に「疲れ知らずの人」になってほしいので、
明日の話はいつも以上にじっくり聞いてくださいね。

毎日がきもちよ~くなりますよ。

* * *

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がんばっても、がんばっても……を抜け出す唯一の方法

●なぜ努力の成果が出ないのか

「努力しているつもりなのに、彼の態度が変わらない」
「どこにいても、なぜか浮く」
「がんばってもがんばっても、生活が楽にならない」

ここ最近届いたメールからの抜粋です。

これらの悩みの共通点は何か、分かりますか?

ほかにも何通か挙げてみます。

「仕事を始めたが、誠実に取り組んでいるのに稼げるようにならない」
「上司との関係を良くしたいといろいろ工夫しているのに、改善しない」
「結局いくらがんばっても自分はこのままなんじゃないかと不安になる」

見えてきたでしょう。
「投じているエネルギーの成果(リターン)が得られない」状態です。

怠けて何もせずにいて、状況が変わらないのは、よく分かる。

でも、これだけがんばって、行動もそれなりにしているつもりなのに、
状況が変わらないのはどうしてだろう。

「こんなにつらいのに、こんなに我慢しているのは、私ぐらいじゃないか」
と思えるほど毎日が大変なのに、
どうして楽になっていく気配も感じられないんだろう。

まわりを見ていると、「どうして私ばっかり」とつい思ってしまう……


●言葉のパワーには逆らえない……

そんな苦しみから解放されるためのお手伝いをしたいと
いつも思っています。

メールレッスンやことば学講座を受けているあなたには、
すべてがそのためのレッスンだと分かるでしょう。

だから、これからする話も、きっと素直に受け取っていただけると思います。

受け取った人だけに良いことがあるレッスンです。

ともすると、きつく聞こえるかもしれない話ですが、
あなたはきっと、有効なレッスンとして活かしてくれるでしょう。

上記のような現状に悩み苦しむ方には、共通点があります。

すでに苦しんでいるところ追い打ちをかけたくはありませんが、
「意識の影響力を甘く見ている」のが、苦悩から解放されない原因です。

「意識の影響力を甘く見ている」。

言い方を変えるなら、「意識のマイナス影響を受ける考え方や感情を
自分に許してしまっている」といえる。

「自分に許してしまっている」とは、つまり「見逃している」ということ。

意識は「言葉」として外に現れるので、
言葉をチェックすれば自分の意識状態が分かります。

しかし、多くの人は、自分の中で生じた言葉を、あまり問題視しません。

つまり、

「言葉の影響力を甘く見ている」のです。

現代人は、意識よりもっと分かりやすい事柄や出来事のマイナス影響は
強く気にしたり避けようとしたり問題視したりします。

たとえば、

・解雇
・離婚
・減給
・破産
・孤独
・老化
・いやがらせやイジメの被害

といった出来事がわが身に起こりうる状況になったら、
本気で問題視して、なんとかして回避しようとしますよね。

ストレスの大きい、生活にマイナス影響を与える出来事だと分かるからです。

ところが、自分の中に「マイナス影響を与える言葉」が生じたときに、
同じように問題視するか、「なんとかしなければ」と慌てるかというと、
あっさり流してしまう。

その積み重ねが、現状を招いているのです。

「いやいや、解雇とか減給は生活にすぐに影響する大事件だけど、
上司のことをクソヤロー死ねと感じたとしても、
そんな緊急性も重大性もないのでは?」

そう思うかもしれません。

だからこそ自分の現状に甘んじ、放置してしまうんですよね。

しかし、そこで差がついています。

その言葉が強烈な力でブレーキをかけ、引き戻そうとします。

言葉のパワーには何人たりとも逆らえないのです。


●「テクニックで一発逆転」はあり得ない

たとえば、
「仕事を始めたが、誠実に取り組んでいるのに稼げるようにならない」
という悩みがありました。

陶芸で器を焼いて売り始めたのに、売れ行きが伸び悩んでいる。
そんなとき、ネットに横行する妙な売上アップテクニックみたいなものに
手を出したくなる人もいる。

ところが、「いつか決定打に当たるはず」とあれこれ手を出してみても、
思うような成果が出ないでしょう?

永遠に出ません。一時的に出ても、また戻ります。
なぜなのか。

言葉が変わっていないからです。
自分の中に浮かんでくる言葉を「調律」できていないからです。

妙なテクニックを試してみて、成果が上がらないと、
「こんなのうまくいかない」と、そのテクニックのせいにする。
「ちゃんと使えるテクニックを見つけないと」とほかを探す。

そのようなテクニックをそもそも欲しがった感覚自体を直視しないと
「がんばってもがんばっても何も変わっていない」無限ループから
抜け出すことができません。

人付き合いも同じ。
うまくいかないときに、「あの人は部下の話を聞かないから」
「男尊女卑の考え方を持っている人だから、うまくいかなかった」
のように、うまくいかない原因を相手の中に探そうとするパターンを
延々と繰り返してしまう。

「言葉の調律」によって「意識の調律」を進めないかぎり、
いつまででも延々と同じ繰り返しになります。

「何かのテクニックで一発逆転」はあり得ません。

あるとすれば、「言葉の調律で一発逆転」だけです。

なぜなら、調律が進んで自然に浮かんでくる言葉が変わったなら、
それは「違う存在に生まれ変わった」「真の成功体質になった」
と言えるからです。


●言葉の調律が進むとどうなるか

言葉のパワーは強烈です。

がんばっても、努力しても、何をしてもうまくいかないとしたら、
自然に浮かんでくる言葉を「仕方ない」と放置しているから。

あるいは、「こんなふうに思ってはいけない」と頭では考えても、
本気で何とかしようとは思っていないから。

何とかできていない状態のまま、
「思ってしまうのは仕方ない」「それが私の本音だから」と放置してきたから。

言葉はいつも、あなたの内部にあって、あなたを操縦しています。

その言葉にズレがあったら、うまくいかないのは当たり前。

何かを手に入れたくて、全力でがんばっていても、
はるかに強力な言葉のパワーが、あなたの中で邪魔をしているとしたら?

「言葉が超強力なパワーで引き戻している」とイメージすると分かります。

「ホメオスタシス」と呼ばれるのでしたね。

でも、心配は要りません。
あなたへのレッスンは、「言葉の調律」に入っているからです。

これから本気になれば、大丈夫。
あなたの中にある言葉を日に日に改善、日に日に強化していきます。

言葉の調律が進み、あなたの中にある言葉が良い状態になると、どうなるか。

「言葉が超強力なパワーで目的地に連れていってくれる」のです。

すでに実感しているかもしれませんね。

徹底的にいきますよ。

* * *

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言葉の調律

●「そんなの当たり前」と思っていたら……

先週末は東京と新潟でことば学講座でした。

受講者のみなさん、きっと今頃は「生活の全局面」で
自分の言葉をチェックしていることでしょう。

言葉はあなたの潜在意識の奥と連動しているものなので、
相当しっかり意識を向けないと、気づかずに流してしまいがちです。

つい先ほど、こんなメールが届きましたよ。

先生のおっしゃる通りです。
読みながら、「そんなの当たり前。
昨日今日、齋藤先生の文章を読み始めたんじゃないのよ」
と、スルーしかけましたが
「いや、待てよ」という声がする。
実は、いろいろやらかしてしまったばかりだったのです。

と、あらためて意識を向けてみて、ようやく気づけるものです。

「イライラする」
「ムカつく」
「疲れた」
「やる気しない」
「今日は何をしても上手くいかない気がする」
「時間がない」

といった言葉が頻繁に出てきていることに気づいたそうです。

素晴らしかったのは、

これ位いいか、仕方ないと、
目をつぶるのが習慣化すると、
いちいち意識しなくなってしまうんですね。
今更ながら、無意識の力って、本当に凄まじい。

と気づいたこと。

まさにそのとおりです。
向き合うのが痛くてしまいこんでしまうと、
気づかない人になってしまう。

そこに気づいたのは、素晴らしい収穫です。


●言葉の調律は「脳の使い方」

調律の対象となるような言葉がポロポロ出てこようと、
ガッカリする必要はありませんよ。

むしろ、「収穫が多い」と喜んでいい。

「言葉の調律」が進むと、あなたには明るい未来が、
気持ちいい未来が、充実した未来が待っているのだから、
これほど喜ばしい収穫があるでしょうか。

言葉の調律は、実際に始めてみると実感するように、
「意識の使い方」の技術を向上させていく手順にほかなりません。

脳科学の分野では「脳の使い方」とも言われる。

現代人は脳の使い方が総じて下手になっている、と言われます。

ポイントは複数あるので今後の講座で順を追って取り上げていきますが、
分かりやすい例をひとつ挙げると、「頭の中が騒がしい」人が増えている。

「頭の中が騒がしい」感覚は分かりますか?

・なぜかイライラする
・漠然とした不安がいつもある
・他人の言葉に過敏に反応してしまう
・一点集中が長続きしない

こんな状態です。

原因は「言葉の調律が狂っていて、関係ない音まで鳴ってしまう」から。

ピアノのドを鳴らそうとしたら、レとミまで同時に鳴って、
しかもそれぞれが少しずつ狂っている。

──それが多くの現代人の「言葉の調律」状態です。

適切で効果的な言葉が出てきてほしいのに、イライラさせるような、
集中を削ぐような、人間関係にプラスにならない言葉が
いつも頭の中に浮かんで騒がしい。

やっぱり「にこにこ」のほうがいいですよね。

脳はエネルギー消費の激しい臓器なので、
余計な言葉が浮かぶたびに疲れて、ぐったりしてしまう。

たいして動いていないのに、なぜかいつも疲れているとしたら、
言葉の調律を進めていくと、「スッキリ目覚めた」人になれます。

* * *

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なぜあの人は愛されるのか

●あなたの言葉をチューニングする方法

本格的に、「言葉のチューニング」を始めますよ。

仕事がうまくいくかどうか、
好きな人に可愛がられるかどうか、
人間関係がうまくいくかどうかは、
「言葉のチューニング」ができているかどうかにかかっています。

言葉と意識には、チューニングが必要です。
生きているうちに「言葉のズレ、歪み、狂い」が生じるからです。

もう少し詳しく言うなら、言葉という入力装置を使って、
いかに潜在意識にプラスの入力をするか。

そして、潜在意識からの出力をいかに適切に言語化できるか。

すべてはこの情報の入出力によって決まります。

何かの言葉を見聞きして、何を思い、どんな行動を起こすか。
何かの出来事に接して、どんな言葉が自分の中から浮かんでくるか。

たとえば今、こうしてレッスンの文章を読んでいて、
どんな言葉があなたの中から浮かんでくるか。

それによって、すべてが決まります。

以前に「調律していないピアノで良い演奏はできない」
という言葉をご紹介したことがあります。

調律がぴったりできているピアノと、調律していないピアノを比べて、
「調律していないピアノのほうが好き」というピアニストはいません。

言葉も同じです。

他人から信頼が得られる人は、言葉のチューニングが正確です。
好きな人に大切にされる人は、言葉のチューニングが適切です。

「チューニングがズレている人のほうが好き」という人はいません。

あなたの「言葉のチューニング」作業をしていきましょう。


●なぜあの人は愛されるのか

人から支持される人、愛される人、仕事で高く評価される人がいたら、
言葉の使い方を観察してみてください。

何かを見聞きしたときに出てくる言葉が、ポジティブです。
何かを言われて返す言葉が、適切です。

「言葉のチューニング」ができているからです。

もし仮に、明らかに「言葉のチューニング」がおかしいのに
可愛がられたり支持されたりしている人がいたとしたら、
いつかどこかで逆転現象が起こります。

新入社員の頃にちやほやされていた同僚が、
ふるまい方の方針(ちやほやされたい)を変えないまま10年経ったら、
人から陰でバカにされる立場になっていた、ようなもの。

「バッカじゃないの、ぎゃはは」と他人をバカにして品のない反応をする人が
仮に素敵な彼氏に恵まれているとしたら、そこには無理がかかっているので、
心を入れ替えて「言葉のチューニング」を進めないかぎり、
どこかで足をすくわれかねない。

いつかどこかで、ズレた言葉のチューニング状態にふさわしい、
無理のかからない均衡状態へと向かうからです。

まさに「deserve」ですね。
ズレた言葉のチューニング状態とバランスの取れた、
現状にふさわしい、似つかわしい立場になってしまうわけです。

つまり逆に自分が「バッカじゃないの、ぎゃはは」とバカにされるような
人間関係に置かれたり、
そうやって攻撃や非難をしながら自分を相対的に高めようとしないと
平穏な気持ちで生活できないような立場へと追い込まれていきます。

言葉は人そのものであり、
人は自分にふさわしいものしか手に入れられない、
ということですね。


●今月のことば学講座からスタート

さっそく始めますよ、あなたのチューニング。
今月のことば学講座からです。
もう今週ですね。

あなたの中の言葉を調律していきます。

あなたの中から出てくる言葉が変わるのを体験してください。

そして、中から出てくる言葉が変わると、相手の反応がどう変わるかを
しみじみ味わってください。

言葉を口に出せば反応は明確だし、口に出さなくても不思議と反応が変わる。

中で浮かんでいる言葉は、表情や声に影響するからです。

あなたの中にいつも、気持ちいい言葉、人を心地よくさせる言葉、
成功するために効果のある言葉が浮かび、渦巻くようになります。

そうなれば、もはやあなたは、違う存在になった、
良いものを手にするにふさわしい自分になった、と言えるでしょう。

手に入れるものが変わるのは、当たり前です。

* * *

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  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


成果が出せる言葉、成果を失う言葉

●エスパー伊東のように焼きつけろ

8月11日は「山の日」なんですね。
「はぃぃ~」だからエスパー伊東の日かなと思っていました。

──なんて出てくる名前にバリエーションが少ないので、
「やたらとエスパー伊東が好きですよね」と言われたりしますが、
お会いしたことはありません。

「テレビを持っていないくせに、よく知ってますよね」
と不思議がられることも。

先日は、新潟県の歌を口ずさんでいたら、
「どうして知っているんですか? 覚える機会はないと思うんですけど」
と新潟県民に驚かれました。

確かに、テレビを見る機会がほとんどないからこそ、
何かで見た瞬間に妙に焼きつくのでしょうね。

エスパー伊東はともかく、新潟県の歌もともかく、
レッスンは「焼きつく」ほどしっかりと染み込ませると、良いことがあります。


●涙があふれて止まりませんでした

こんなメールが届きました。
ことば学講座(東京会場)の直前なので、
レッスン成果を上げている好例としてご紹介しますね。

もう10日ほど前になるのですが、トランスハイレッスンで
「安堵感が強まる」という言葉を聞いたとき、
涙が溢れてきて止まりませんでした。

そういうことってありますよね。不思議とこの言葉に強く反応するようなこと。

トランスのレッスンですから、トランス能力の高まりによって
反応がだんだん変わってきます。

「涙が溢れてきて止まらない」という強めの反応があったことから、
トランス能力が一段階アップしたと分かります。

「仕事も人との関係も、この日から何かが変わった」と実感できたそうです。

着実な取り組みが成果につながった証拠となる言葉がありました。

3巡目にしてようやくこの言葉が入ってきました。
今さらながら、トランスのパワー、恐るべし!

レッスンを通して2回受け、3巡目を受けていて、
まるで初めてかのように、もう何度も目にしてきたはずの言葉が
スッと中に入ったのです。

また、こんなふうにも書いてくれました。

トランスでも、発声でもなんでもそうですが、
日々のトレーニングをしているときには、積み重ねているんだ!
という意識は特にもっていないんですよね。

でも、今回みたいに、何かしらの成果を感じたときに、
これが積み重ねなのかと気づきます。

続けるってホントに大事ですね。

すばらしい。
「続ける」ことが大事なのだと知っているからこそ、
「続けるって大事」とあらためて認識できたのですよ。

そうでない人は、「続けたからこその成果」が手に入っても、
「続けるって大事だなあ」と原理原則を取り出すことができない。

原理原則を取り出すことができると、再現性が高まります。

「良いことが次々に起こる」ということです。

楽しみですね。

これから「安定して成果が上げられる言葉の使い方」を取り上げます。

成果が出せる言葉、成果を失う言葉があるのです。

しっかり取り込んで、バッチリ成果を上げてくださいね。

* * *

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なぜあなたはストレスに弱いのか

●「あなた達にはもう指導のしようがありません」と師匠から

前回の内容を覚えていますか?

「私も似た体験をした」と、こんなメールが届きました。

ある日、長鼓の師匠から「もう授業は終わり。
同じことを6ヶ月も教えました。あなた達が覚える気がないなら、
指導のしようがありません。わからないところだけ質問受け付けます」
と、言われてしまいました。

私の中のマイナス指向する部分が
「見捨てられた!いくらやっても下手だから、
教えても無駄だと思ってるんだ。もう教えてもらえない…」
と、嘆くのですが、

心のどこかで、ディストレスをユーストレスに、
という声が聞こえるではないですか。

その声に促されたプラス指向の部分は
「確かに先生の言われる通りだ。いくら難しいからといって、
あれもわかりません、これもわかりません、
もう一度全部教えてください、なんて甘え過ぎだ。
毎回、一つずつでも、集中して繰り返して自分のものにしよう」
と反省しました。

次の日、奮起して姉弟子と一緒に練習場を訪ねたら、
先生がいらしていて、私達の質問に、それはそれは丁寧に
教えてくださいました。

マイナス思考に引きずられて放棄していたら、
それこそ大損するところでした。

「ディストレス」「ユーストレス」は以前にことば学講座で取り上げた
ストレスの用語です。

しっかり身につけていますね。
すばらしい!

そして、その長鼓の先生は本物の指導者ですね。
指導者として大切な姿勢をご存じです。

分野は違っても、「何かを教え伝える」という指導者の仕事には
共通点があります。

人が新しい知識や技能を「習得」するプロセスはほとんど同じだからです。
楽器でも、スポーツでも、語学でも。

私は「講師を育てる」仕事をしています。
「○○の講師」ではなく「講師というもの」に共通の資質や能力を
伸ばしていくのです。

だから、まったくなじみのない分野であっても、
その人の言動や振る舞いに接すると、良い指導者か否かが分かります。

いい先生につきましたね。


●なぜ多くの人はストレスに弱いのか

先ほどユーストレス、ディストレスという用語が出てきました。

用語を知っていても、技能としてストレスの対処法が身についていることが
肝心ですね。

あなたにはことば学講座でストレス耐性を高めていただきます。

「頭で分かっているだけでは、ちっとも役に立たない」と
きっと今では身に沁みて実感していることでしょう。

「ストレス耐性アップ」を繰り返し積み重ねていきますよ。

なぜ多くの人はストレスに弱いのか、知っていますか?

「ストレス耐性アップ」の積み重ねができていないからです。

ストレスの勉強をしても、ストレスに強くなるわけではありません。
ストレス対応能力を高めて、はじめてストレスに強くなります。

ここ、大事なところですよ。

テニスボールの性能について熟知していても、
最新の画期的なボール製造法を徹底的に調べても、
それが歴史的に見てどれだけ驚異的な偉業なのかを思い知っても、
「試合に勝てるサーブが打てるかどうか」とは無関係です。

実際に「ボールを投げ上げてラケットで打つ」動作を繰り返さないかぎり、
勝てるサーブは身につきません。

この動作を繰り返す場が、ことば学講座です。

特に人が受けるストレスは、「言葉の能力」に影響されるところが大きい。
言葉の使い方、解釈の仕方、受け取り方、扱い方によって、
強いストレスを受けたり、ストレスが永遠に近いほど長引いたりもすれば、
一瞬で溶けるようにストレスが消えてしまうこともある。

言葉による概念がストレスを作るからです。

誰かの言葉によって、一瞬でふっと気持ちが楽になった経験はありませんか?
言葉によって内面の書き換えが起こるからです。

ただし、他人任せであり、偶然の産物でもある。

これを自力で安定してできるようになるのが、
ストレス耐性アップのトレーニングです。

高い技術を身につけてしまえば、何度でも繰り返し再現できますからね。

* * *

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ひょろびりの股引きになるな(動作の最適化)

●今よりもっと快適になる方法

今、あなたにどうしても伝えておきたいのが「動作の最適化」です。

なぜなら、快適な未来を手に入れてほしいから。

来年は今よりもっと快適でいたいですか?

こうして縁あってMKCレッスンを受けているあなたには、10年後も20年後も快適な毎日を生きていてほしい。

そう願っています。

だから、今年より来年のほうがもっと体が楽になる……そんな生き方をオススメしたい。

だから、「つらくて苦しくて不自由な老後なんて御免こうむる」……そんな気概を持ってトレーニングに臨んでいただきたい。

すばらしい未来をイメージしながらトレーニングに取り組むと、快適な未来が必ず手に入ります。

なぜなら、イメージは現実になっていくからです。

それでは、「今よりもっと快適になる方法」のトレーニングに入りましょう。

明日の「オンラインことば学講座」です。

https://wsi-net.org/kotoba.html (オンラインことば学講座)


●ひょろびりの股引きになるな

「ひょろびりの股引(ももひき)」って、聞いたことがありますか?

落語に出てくる表現で、古びてダメになりかけている股引のことです。

古くて布が弱っていて、穿いて「ひょろっ」とよろけると「ビリッ」と破れてしまうから、「ひょろびり」。

年を取ると、まるで「ひょろびりの身体」になってしまう人がいます。

しかも、少なくない。

ちょっとつまずいたり転んだりしただけで、ビリッと破けるかのように、ケガをしたり痛みを覚えたりする身体です。

「年を取ればどこかしら痛むものだ」なんて言い方をする人もいます。

つまり、どこかが痛くてツライのを当たり前のことと思っている。

現実はイメージしたとおりになっていくのだから、そんなふうに思っていたら、本当に痛くて脆い身体になってしまいます。

まずはイメージから先に変えましょう。

「何かあればすぐ痛む」体なんて、御免こうむりたいですね。

何歳になっても気持ちよく、楽に動ける動作を、今のうちに身につけておきましょう。


●階段を楽に降りるには

しゃがんだ姿勢から立ち上がるのは、スッとできますか?

「スクワット」というトレーニングが世界中で利用されている以上、しゃがんだところから立ち上がるのが大変という人が多い現状がわかります。

「しゃがむどころか、椅子から立つのも大変」と話していた方もいましたよ。

立ち方を教えますから、今のうちに覚えておいてくださいね。

階段を昇るのはマシだけど降りるのがツライ、と感じたことはありませんか?

ツライのはおそらく、膝でしょう。つまりは膝に負担が集中する動作になってしまっている、ということです。

階段や坂道を降りるときは、昇るときよりもさらに精妙な股関節の使い方が必要になります。

このような、体を起こしたり持ち上げたりする動作を最適化しておかないと、重力が働く地球上で生きている私たちは、やがて体の衰えとともに重力に負けて、まともに動けなくなってしまいます。

かといって、「筋トレで強化だ」という方針では長続きしないし、ケガでもしたらトレーニング自体ができなくなるのは、もう経験済みでしょう。

動きそのものを変える必要があります。

今年より来年、来年より再来年と、動作が年々気持ちよくなっていきますよ。

それでは、明日の夕方、一緒に体を動かしましょう。

オンラインことば学講座です。
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