意識コントロールの達人になろう

意識の使い方ならトランス技術をマスター

潜在意識


トランス技術をマスターしたら、意識コントロールの達人です。

トランスを説明するのに便利な「顕在意識と潜在意識を表す氷山のモデル」を、適当な絵ではありますが描いてみました。

私たちの意識には顕在意識(けんざいいしき)と潜在意識(せんざいいしき)という2つの領域かあって、顕在意識というごく一部分のみが水面から出ていて、ほとんどが水面下にある。

私たちが意識的に考えたり判断したりするのは顕在意識の領域で、つまり全体のごくごく一部分だけを使って思考や判断をしている。

しかしその際の判断材料や感情の原因といった膨大な情報は、ほとんどが潜在意識という巨大な領域にあって、この領域を使いこなせばすばらしい能力を発揮することができる。

──とされています。

もっとも、かなり古典的なモデルなので、現在ではちょっと古びた感もありますが、最先端の情報を追いかけて厳密さにこだわるより、ざっくり捉えて理解するほうがずっと実用的なので、意識(潜在意識)の捉え方はこの程度で大丈夫です。

目標が達成できて、イキイキしている自分の姿を眺めながら、質の良いトランスを深めていき、潜在意識に「目標達成に必要なメッセージ」のくさびを打ち込んでいくのが、これからの作業です。

「質の良いトランス? ということは、質の悪いトランスもあるの?」

そのとおり、正解です。

そんなお話から入りましょう。



●質の良いトランスと質の悪いトランス


目標を達成するには、質の良いトランスを利用する必要があります。

トランスとは「変性意識状態」のことで、つまり「通常とは意識が異なった状態」ですから、広い意味では難しい技でも不思議な現象でもありません。

厳密にいえば、「誰でも常に変性意識状態にある」とさえ言えるのですから。

ですから、目標の達成にとって、どんなトランスでもいいわけではありません。トランスにも、質の良し悪しがあるのです。

たとえば、大好きな趣味に没頭して時間を忘れているようなときは、質の高いトランスです。目標達成に必要なメッセージが、潜在意識にビンビン響きます。

気持ちよさを感じて夢中になっているときも、質の高いトランス。寒い季節に温かいお湯に浸かったときなど、実にいいですね。

逆に、気持ち悪さを感じながら何かに意識を奪われているときは、質の悪いトランスです。

「うわ~、気持ち悪~い」「怖~い」と言って手で顔を覆いながら、指の隙間からじっと凝視しているような――。

たとえば、車が崖から転落して、そのまましばらく発見されなかったら、中にいる人間は死後どんなふうに変化していくか、わかりますか?

あまり快適とは言い難い例でしたね。昔は身寄りのない人の行き倒れがけっこうあったので、道ばたで人間が朽ち果てていく過程を画家が何枚もの絵に描き残したりしているんですよね。

それはある意味、真実の姿です。「真実から目を背けてはいけない」という言葉が語られるとき、「いやぁ、私は背けたいなぁ」と言わせない響きがあります。しかし、本当にすべての真実を凝視する必要があるのでしょうか。

厳密には「すべて」は知り得ませんから、必ず取捨選択が起こります。そのとき、どんな基準で選択するのかは、自分で決めていいはずです。

今は、情報があふれている時代です。特にSNSやブログなどは個人が自由に情報発信できるので、まさに雑多な情報の海。

先日も「覗き趣味を刺激するような情報が多くて、イヤになります」というメールをいただきましたが、本当にそうですね。誰にでも発言の機会ができたといえば聞こえはいいのですが、一切のフィルター機能が働かないので、どこまでが真実なのかまるでわからない。

もちろん、前述のように、「真実なら何を言ってもいい」というわけではありませんけれどね。

でも、「ある種の真実が含まれているのはわかるが、別に見なくてもいい」という態度が、大人の態度でしょう。私たちの意識(潜在意識)にとっても、安全です。

他人が経験していることを自分が経験しないと「なんか損した気分」になるとしたら、潜在意識にとってはあまり望ましくない心理状態にあると言えるでしょうね。

「みんなが見てるなら、私も見た~い」みたいな――子どもにありがちな――反応をせず、その行為を本当に自分が望んでいるのか、しっかり吟味して取捨選択していくことが大切です。

心理学的に見ると、気持ち悪いものや恐ろしいものにわざわざ触れたがるのは、物事に関する展望に問題があるとされています。

簡単にいうと、気持ち悪いものや恐ろしいものを好む――嫌だと言いながら凝視する――ような人は、物事をネガティブに考える傾向が強い、ということです。

対象のマイナス影響を受けますから、ネガティブな傾向はどんどん助長されていきます。自力で連鎖を断ち切って潜在意識を守らないと、目標の達成どころではありません。

――ということは、ホラー映画が好きな人ってもしかして……なんて言ったら、ホラー映画関係者に怒られてしまうかもしれませんね。



●質の良いトランスの見分け方


質の良いトランスと、質の悪いトランスを、簡単に見分ける方法を知っていますか?

質の良いトランスは弛緩を誘い、質の悪いトランスは緊張を招きます。ゆるむのが良いトランス、力むのが悪いトランスです。

わかりやすいように、もっと具体的に表現してみますね。

「ふわーっ」「とろーっ」と力が抜けていくような気分になるのが良質なトランス、首や肩に力が入って腋にイヤな汗をかくようなのが劣悪なトランス。

「ずっとこのままでいたい」という気分になるのが良質なトランス、「ずっとこのままだとしたら絶対にイヤ」という気分になるのが劣悪なトランス。

また、女性にとって娘は「汚れなき潜在意識」の象徴ですから、「自分の娘にも経験させてあげたい」と感じるのが良質のトランス、「自分の娘にはあまり経験させたくないかも」と思わせる体験が劣悪なトランスです。

お母さんが娘を誘って何かをするような場合、たいていは良質なトランスが期待できます。

娘に内緒でバレないように何かをするような場合、たいていは劣悪なトランスが含まれます。「娘と一緒にケーキを食べて、あとで隠れて自分だけクスリを打っている」みたいな感じか……。

いずれにしても、「ゆるむのが良いトランス、力むのが悪いトランス」という基準で判断すれば、だいたい大丈夫です。

良質なトランスを使いこなす技術を身につけましょう。




MKCカウンセリングのメインレッスンは『楽しんでいるうちに人間関係がどんどん良くなるレッスン』です。レッスンで会いましょう。

特にトランス能力を高めたい方は、オプションとして『伝授!潜在意識浄化法』レッスンを併用すると、確実にトランス技術を身につけることができます。


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