ウクレレ弾き歌いをしてみたいなら音色塾

●音色塾で「弾き歌い」を試してみよう

「自宅で受けられる話し方発声レッスン」を提供している音色塾(ねいろじゅく)には、もう所属していますか?

https://www.neirojuku.com/ (音色塾)

まだなら、ぜひ一度検討なさってください。音色塾の塾生と、そうでない人とでは、発声や話し方についての理解度がまったく違います。

毎月何回も「声」「話し方」について意識し、体を動かす機会があるのだから、当然といえば当然ですね。

安定した知識と技術が手に入るので、マスメディアなどが発信して巷にあふれている「声や話し方に関する情報」に触れたとき、「そうそう、声は大事だよね」と再確認できたり、あるいは「これってちょっと違うんじゃない?」「一般向けにとっつきやすいネタでインパクト重視の表現をしているだけだな」と判断できたりします。

地に足のついた取り組みを丁寧に積み重ねていきたいなら、「音色塾」です。

もうかれこれ10年、音色塾で講師を務めている私が、大いにお勧めします。

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しかも、このタイミングで塾生に大きな変化が起こりそうなレッスンを音色塾の中で始めるので、楽しみにしていてください。


●「弾き歌い」で人生が変わる

「あの選択で、今があるんだなあ」
「これをやってきて、本当によかった」

ということが、今までの人生でいくつかあるでしょう。

「そんなの全部だ。世の中に無駄な出来事などない。すべてに感謝している」という見方もできるし素晴らしい姿勢ではありますが、もっとこう、現実的かつ実用的な見方をして、「あの選択で、今があるんだなあ」「これをやっておいて、本当によかった」と実感する出来事はいくつかあって、そして「いくつか」に限られる。

わかりますよね。

私にとってはどんなことがあるかというと、音楽(最初はバイオリン)を始めたことと、合気道の道場に通い出したこと、心理言語学という分野を専門に選んだこと、言葉や話し方のトレーニングを始めたこと、紅茶にハマり紅茶に関わるようになったこと、体と意識の使い方を人に伝えることを仕事にしようと決めたこと、弾き歌いをするようになったことなどが挙げられます。

おもしろいもので、「人生の流れに影響を及ぼす」ような事柄は原理原則に近いので、多くの人に共通しています。

・コミュニケーション
・日々の仕事
・心と体の健康
・挑戦

このあたりに、人生の流れを変えた出来事が含まれているはずです。

今日、音色塾をあらためてご紹介したのは、「弾き歌い」の指導を音色塾で始めるからです。

こういう節目はそう多くないので、このチャンスを逃さないように、食いついてみてください。

弾き歌いについての詳しいことは、こちらのブログに記事を書いたので(もう読んだ方が多いでしょう)、目を通してみてください。今のところ記事を3本書いてありますが、また続きを書きます。

※「弾き歌い」の詳しい説明はこちら
   ↓
https://kotoba-strategy.com/category/voicesalon/hikiutai/


●「弾き歌い」にはすべてが含まれる

「弾き歌い」には、先ほど挙げた「人生の流れを変えうる原理原則」が、なんとすべて含まれています。

・コミュニケーション
・日々の仕事
・心と体の健康
・挑戦

まず、弾き歌いは「表現」だから、コミュニケーションそのものです。

しかも、楽器を弾くだけでなく、「言葉」があるから、発声、発音、表情といったコミュニケーションの基本を常に意識することになる。

日々の仕事で言葉やコミュニケーションを意識するから、仕事のクオリティーが高まり、逆もまたしかり。

仕事でも鍛えたコミュニケーション能力が、弾き歌いに活きてくる。

相乗効果です。

さらに、弾き歌いは身体を使った表現です。だから、ただ文章を書いたり考えたりするのと違って、「体が資本」です。

「体をどう使うか」を、どうしても意識するようになります。

アコーディオンは7~15kgほどの重要物だから、抱えて立って歌いながら弾くとなると、かなりの体力を使います。

だから、立ち方や歩き方が不自然では続かないし、健康な体を保つ筋トレや運動も欠かせません。

「しばらく入院していたら、声が出なくなった」と体験を語る人が多いように、体が弱ると声が出なくなります。

だから、弾き歌いをレベルアップさせるには、発声のための筋肉を鍛え続けることになります。

こういった運動によるホルモンの分泌が、心身の健康を維持し、高めてくれます。

「いい弾き歌いができるようになりたい」と目指して生活しているだけで、生活全般がうまくいくようになるわけです。

そして、挑戦。

弾き歌いは──あなたもこれから体験するように──難しい行為です。

ちょっとやってみて、「ふ~ん、こんなもんかあ」程度では、入り口にも立てていません。

それはそうですよね。歌も楽器も、それだけに一生をかけて取り組むプロがいる分野です。

なのに、その両方を、しかも一人二役で同時にやろうというのですから、簡単なわけがない。

だからこそ、レッスンが必要になるわけです。自己流で試してみても、きっとうまくいかず、すぐに挫折してしまうと思います。

それなりに弾き歌いができるようになるには、手順やコツがあるわけです。

難しいからこそ、やりがいがあります。やる価値があります。

挑戦は、自分の人生を充実させるばかりか、周囲にも好影響を与えます。

身近に挑戦を続ける人がいたら、自分もがんばろうと自然に思いますよね。

何かに挑戦している親を見たら、子どもは「挑戦する子」になるでしょう。

学校の先生が、ただ「勉強しなさい」と口で言うだけだったら、生徒は「先生は言うだけだから楽だよね」と思うでしょう。しかし、難しいことに自ら挑戦を続けている先生の言葉だったら、説得力があり、力を与えてくれます。

だから、「弾き歌い」です。

挑戦するのは、スポーツだって絵画だって文学賞だって、なんだっていいのですが、こうして今まで取り組みを続けてきた、縁あるあなたに勧めたいのは、「弾き歌い」です。

今日、「弾き歌い」(楽器を弾きながら歌う)と聞いて、反射的に「えっ、無理無理」と感じたとしても、そこをなんとか、ぐっと踏みとどまって、「自分にもできるかも」と可能性を考え始めてください。

実際に始めるとなったら、方法は教えますから、大丈夫です。

数年後、「やり始めて、よかったあ」と心底感じているあなたがいるはずです。


* * *

【レッスンメニューのご案内】

  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい……声のサロン
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい……どんどん良くなるレッスン
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン……オンラインことば学講座

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


なぜ共鳴発声法の声は気持ちいいか

●声が体を貫く体験

時々新潟で歌の会(歌声の会)を開催します。

今はコロナウイルスの影響で「集まって歌う」雰囲気でもないので、
しばらくはみなさんそれぞれに歌っていることでしょう。

そこで今日は、「なぜ共鳴発声法で出す声は気持ちいいか」
という話をします。

声は波です。波動です。

光も波長を持つエネルギーですが、波としては捉えにくい。
赤や緑の色を見ても、「波」を感じるのは難しいでしょう。

音は、「波」の感覚が感じられやすい波動の代表です。
だから、人との関係においてきわめて重要なのです。

私たちが声を発したとき、空気の振動として相手に届き、
相手の体を震わせます。

これは想像の世界ではなく、一部のマニアのものでもなく、
あなたの身体に確実に生じる科学的な「音の作用」です。

音が体を震わせる感覚は、わかりますか?

もっと行くと、震わせるどころか「体を貫く」感覚にもなります。

そんな声を聞くだけでなく、出せるようになれたらいいですね。


●快感の秘密は倍音の高周波

ここで取り上げているのは、太鼓やコントラバスなどの低い音が
ビーンあるいはビリビリとした響きとして伝わってくるのとは
ちょっと違います。

低い音のビーンという感覚は、わかりやすくはありますが、
言ってみれば、机を「バン!」と叩かれて衝撃を受けたり、
落雷の衝撃がドーンと伝わってくるようなものです。

周波数が低いと、上下の下方向の感覚を私たちに感じさせるので、
音楽では全体を支える土台として低音部が重要な役割を果たします。

下部がしっかりすると、安定感や充実感が生まれるんですよね。

しかし、音としての低音を超えて、耳には聞こえない振動のレベルになると
体に良いものではなくなってきます。

低周波が体に与える悪影響については、研究も進んでいるようです。

あなたに体験してほしいのは、緻密な倍音による波動。
つまり、非常に高い周波数の体験です。

聞こえている音の高さとは違います。
聞こえている高さよりもっとずっと高いところに含まれている、
2倍、3倍、4倍といった周波数成分です。

ドの高さの声が聞こえたとしても、
「ああ、やっぱりドはいいよね、ドは」とは感じないでしょう。
このドは倍音ではなく基音(一番下の周波数成分)です。

そのドの上に積み重なって含まれている倍音こそ、
音の「感じ」を決める要素であり、あなたの身体と意識に影響を与える
音の正体でもあります。

音や音楽を聞いて、知らないうちに涙が出ている体験をしたなら、
低い基音ではなく、倍音の高周波に体と心を刺激されたのです。

「魂を揺さぶられる」という表現がありますね。
神秘的な言い方ですが、この現象もやはり倍音の高周波に
体の奥を、意識の奥を刺激されたときの感覚を表現しています。

宗教音楽を聴いて声のハーモニーに「神々しい」「神聖な」
気持ちになるのも、同じです。


●発声トレーニングは快楽体験になる

もっとも、こんな声の条件が整うのは簡単ではありません。

ハーモニー(ハモり)だってそうですよね。
ハーモニーを売りにしたミュージシャンは少なくありませんが、
快楽体験と呼べるほど気持ちいい感覚にはなかなかならないでしょう?

たいていは「あ、ちょっと楽しい」くらい。

ハモりでは、声量、音高、音質という「音の三要素」がピタリと揃うと
「快感の絶頂を味わうほど気持ちいい」とも言われる至高の体験になります。

この三要素の中で最も難しいのが、音質。
すなわち「声の色」であり、正体は周波数成分です。

声量や音の高さなら、ちょっと練習すれば器用な人なら上手になる。
カラオケの点数が高い人を思い浮かべればわかりやすい。

しかし、声の色に関わる「周波数成分」のコントロールには、
「共鳴」の技術(共鳴発声法)が必要です。

あなたはぜひ、共鳴の技術を身につけてください。
ぜひ声の快楽体験をしてください。

「ハーモニーに包まれる」
「体の芯を響きが貫いていく」
「体だけでなく、脳を刺激されているのがわかる」
「快感ホルモンが垂れ流しになる」

いろいろな言い方がありますが、すべてに共通するのは、
すでにあなたにも馴染みのある「トランス」です。

緻密な共鳴発声法による倍音豊かな声は、トランスを誘発します。
体験している方は、言われなくてもよくわかっているでしょう。

つまり、トランストレーニングをしているあなたは、

「ハーモニーに包まれる」
「体の芯をハーモニーが貫いていく」
「体だけでなく、脳を刺激されているのがわかる」
「快感ホルモンが垂れ流しになる」

すでにこのような体験をしやすい状態にある、ということです。
トランストレーニングの副産物ですね。
“ご褒美”といったほうがいいかもしれません。

発声トレーニングに、快感というご褒美がついてくるなんて、お得ですね。

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圧倒的な声を手に入れる方法(全力でおこなう、とは?)

●「まだアコーディオンやってたの?」

「あ、その日はアコーディオンのレッスンなので……」と言ったら、
「まだアコーディオンやってるんですか。よく続いてますね~」
と驚かれました。

確かに、かれこれ16~17年くらいになるでしょうか。

何かの楽器を始めて本気で取り組んだら、
演奏家として活動を始めてもいいくらいの年月です。

実際私のアコーディオンの先生は、初めてアコーディオンを手にしてから
(中断はあったものの)このくらいの年数ですでに演奏活動をしていました。

私の場合、いわゆるアコーディオニストを目指しているわけではなく、
歌うときの補助的な伴奏に便利だからという理由で習い始めたものなので、
ゆっくりじっくりですが。

それでも、自分の生活に完全に食い込んで、自分の一部になっています。

「まだ続いている」「がんばって辞めずにいる」というものではありません。

「生きている」と同義みたいなものですから。

「アコーディオン、まだやっているんですか」という台詞は、
私にとって「まだ生きていたんですか」と同じ、ということですね。


●全力で声を出すと積み重なる

時々こんな質問を受けます。

「継続や一点集中が大事なのはわかるのですが、
私の場合は“何を”したら効果的でしょうか」

何をとことんやればいいのか、何に一点集中すればいいのかがわかれば、
そこに集中する意欲はあるという。

しかし、その“何”がわからないから、アクセルを踏み切れない。
答えがわかれば、全力で行く気持ちはあるという。

まあ、気持ちはわかります。
限られた資源をどこに投じるか、という効率的な思考ですね。

どうせやるなら、効率的にやりたい。無駄なことはしたくない。
それはそうですよね。

でも、本当ですか?
答えがわかれば、全力で行きますか?

たとえば職場で「与えられた仕事」は、答えのひとつですよ。

何かしらの答えを出されても、なんだかんだと理由をつけ、
言い訳をしながら、全力を出し渋るのではありませんか?

わずか数ヶ月程度は走ってみるものの、
あっという間に息切れして、「向いてない」とか「これじゃない」とか
言い訳しながら元の場所に逆戻りするのではありませんか?


●3年間ずっと全力で話す

頭で考えて吟味していると、結局何も始まらない。
何も積み重ならない。

目の前の「やるべきこと」をとにかく徹底的にやったらいい。

たとえば、「全力で声を出す」。

「大声を張り上げる」のではありませんよ。

「発声」という行為に全力で取り組むのです。
コミュニケーションや挨拶は、あなたの「やるべきこと」と言えるでしょう。

発声はコミュニケーションの基本。
だから誰にとってもメリットが大きい。

そんなおいしい「発声」ですら、「笑顔で、明るく、挨拶しよう」
なんて心がけてみても数ヶ月も続かないとしたら、
まるで先ほどの「結局何も始まらない」「何も積み重ならない」ですよね。

やってみましょう。

初めのうちは「少し無理しながら」でいいから、
しっかりした声で、明瞭に挨拶する。

そのうちに「それが自分にとっての普通」になってきます。
そのうちとは、3年ぐらい。

3年かけると、差がつきます。3年かけないと、差がつかない。

わずか数日でバーンとしっかりした声が出たとしても、
何かのコツをつかんだとしても、
また気分や体調で元に戻ってしまいます。

3年かけて身につけたら、体の奥までしみこんでいるから、戻らない。

声だけではありません。

言葉を重視して「全力で話す」。

「話す」という行為に全力で取り組む。

あなたにとって、必ずプラスになるはずです。

「全力で話す」とはどういうことか。

・愚痴悪口を一切言わない人になりきる
・良いところ探しをして口に出す
・相手の言葉をプラスに解釈する
・皮肉や弱音はプラスの表現に変える
・本人に言えないことは一切関知しない
・言葉に対する意識を日に日に高め続ける
・言葉のもとになる意識内容をいつもチェックする

といったことを徹底しながら生活するのです。

逆にいうと、

×…愚痴をこぼしたくなる日だってある
×…嫌いな人の良いところなんか探したくない
×…明らかに悪意のある人の言葉をプラスになんか解釈できない
×…正面から言い返せない相手だから皮肉で返すしかない
×…誰かの悪口を言い合うほうが仲良くなれる

みたいな、ありがちな感覚や考え方が自分の中に入ってくる隙を作らない、
ということでもあります。

「人の弱さは悪だとは思わない」
   ↓
「つい悪口を言いたくなるのは人の弱さ」
   ↓
「だから悪口は悪ではない」

みたいな、ありがちな三段論法で自分を騙し、基準を甘くしたりしない、
ということでもあります。

「だって人間だもの」のような感覚が侵入してきて
基準を甘くしたくなったら、「だからこそ」あるいは「だとしても」
と言い換えてみてください。

「つい悪口を言いたくなるのは仕方ない。だって人間だもの」
   ↓
「だからこそ、私は言わない」

「みんな言ってるんだから、いいじゃんか。むしろ普通だよ」
   ↓
「だとしても、私は言わない」

という姿勢を揺るがせずに3年続けたら、芯から変わります。

すると、周囲の評価が変わります。

これが一点集中と継続による「積み重ね」のパワーです。

次回の「ことば学講座」、こちらからどうぞ
   ↓
http://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)

* * *

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共通の敵を作るのはOK? NG?

●声と言葉で仲良くなれる

今回の『内向型人間が声と話し方でソンしない本』は、
発声をメインに取り上げた、しかも共鳴発声法の基礎から解説している、
初めての本です。

「今回の」といっても、もう半年以上経ったんですね。
時の経つのは早い。その「時」を味方につける取り組みをしていますか?

「言葉と声」のトレーニングは、気持ちいい人間関係を築くうえで
効果的かつ本質的な積み重ねとなります。

時を味方につける「積み重ね」ですね。

「言葉と声を変えることで意識が変わると、人間関係がうまくいく」のは
なぜでしょうか。

それは、

「言葉は意識の器であり、声はその言葉を乗せる乗り物」

だからです。

つまり、声と言葉はあなたという人間をすべて伝えてしまう。

誰かと仲良くなろうとするとき、どうしますか?
うまくいっていない人との関係を改善したいとき、どうしますか?

「声と言葉を見直す」のが、正統な王道です。


●こんな方法はNG

逆に、そんなときに世間一般に「こんなやり方が採られている」という、
あなたにはお奨めできない方法がいくつかあります。

たとえば、「共通の敵を作る」。

この方法は、結論から言えば、誰かと仲良くなりたいなら
頑として採用しないようオススメします。

具体的にいうと、「誰かの愚痴悪口で盛り上がる」、
「態度の裏表を使い分ける」といったやり方です。

・(同僚に)〇〇課長って、使えないっすよね
・(クレームの電話を切った後、その場にいる同僚に)ほんとサイテー

確かにこの手のやり方は、一時的には効果があるように感じられるでしょう。

だから効果的な方法として疑いもせず、他人を悪口に誘う人もいる。

しかし、「共通の敵作戦」で作れる関係など、歴史が証明しているとおり、
一時的なウソの関係です。

共通の敵がいなくなれば、あっという間に関係に亀裂が入る。

関係がギクシャクしたら、かつて悪口に同調していた事実を利用され、
窮地に追い込まれるかもしれません。

「ここだけの話さあ」と巧みに誰かの悪口にあなたを引き込むような人は、
別の場になればあなたの悪口に誰かを引き込んでいる。

そういうものです。

目の前の相手とうまくやりたいからという利己的な理由で、
その場にいない第三者をこき下ろすことを躊躇しないような人は、
何かあれば躊躇せずにあなたをこき下ろします。

個人だろうと国同士の関係だろうと、同じこと。

常に成り立つ原理原則ですね。

だから「共通の敵を作る」などという姑息な手段は、
結局うまくいかなくなるのです。


●声と言葉はうまくいく本質的方法

時間を味方につける、時間が経てば経つほどじわじわうまくいくような、
人間関係にとって本質的な方法が、「声と言葉」です。

「言葉では何とでも言える」という言い方がありますが、
言葉以外にあなたの意思や思考を詳しく伝える道具はありません。

それに、「声」までセットになったら、もはやウソはつけません。

「本物になった」と言っていい。

だから、必ずうまくいく。

使う言葉や声を変えようとすると、
一時的には馴染めず違和感があるかもしれませんが、
長い目で見ると必ずうまくいく。

「ことば学講座」で声と言葉を扱うだけでなく、
その源泉としての「意識」を同時に扱うのは、そういう理由です。

声も言葉も、あなたの内面と切り離すことができないのです。

さあ、あなたの声と言葉、じっくり育てていきましょう。

次回の「ことば学講座」、こちらからどうぞ
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声に余裕があれば得をする

●余裕のある人は得、余裕のない人は損

「余裕」はハンドルの“遊び”です。

何かがあっても、すぐに動じたりしない。

その分「レスポンスが甘い」ともいえるわけですが、
だからネガティブな気分になりにくい。

ネガティブな気分は、つらいですね。

・イライラする
・自信がない
・寂しい
・なんとなく不安
・妬ましい

こんな気分は、周囲にも良い影響を与えないばかりか、
なにより自分が一番つらい。

だから、「余裕」があるほうがいい。
余裕があると得、余裕がないと損です。

「余裕」は大事な原理原則の中でも、
「私たちの幸福度」に大きく影響する要素です。

今このテーマを「ことば学講座」で取り上げるのは、
そういう理由です。

余裕があれば、毎日を快適に、楽に、気分よく過ごせます。
だから周囲にも良い影響ばかり。

そんな人になれたら、いいですね。


●バラもユリも好き

英語に「latitude」という言葉があります。

北緯、南緯などの「緯度」を意味する言葉で、
私は以前にこの商品名のパソコンを使っていたこともあります。

latitudeはもともと「幅」を意味するラテン語から来ていて、
だから「余裕」の意味もあります。

余裕とはつまり、「幅」なんですね。
自由度、許容範囲、ゆとりの「幅」。

「ストライクゾーンが広い」ともいえる。

ここまではわかりやすい。
「これじゃないとダメ」「これは許せない」が多いと
余裕がなくなります。

好みはあってもいいんですよ。
「ネギが特に好き」なら、それもいい。

しかし、「下仁田ネギじゃないと許せない」になると
余裕がなくなってきます。

入り口の段階で、もっと広い範疇の段階で「選択」するのはいい。
「タバコは吸わない」「ギャンブルはやらない」みたいに選ぶのは
ストライクゾーンが狭いのとは違います。

大人としての美しい選択ですね。
世の中にはたくさんのことがあるのだから、
何でもかんでもやる必要はない。

こういった姿勢は、とってもすばらしい。
「これはしなくていい」と決めるのは、大人の潔さだなと思います。

でも、「花は好きだけどバラに限る。ユリもランも嫌い」
「花束はうれしいけど、バラの花束じゃないなら要らない」
では、なんだかもったいない。

ありとあらゆる花を好む必要もないけれど、
ある程度の幅があるほうが、余裕が感じられます。

私はバラもユリも好きです。


●共鳴発声法が「余裕」を生み出す理由

あなたに伝授している発声法(共鳴発声法)も、
「余裕」と関係があります。

共鳴発声法は、パワーではなく共鳴のテクニックで声量アップし、
届きやすい声質にして話す技術です。

パワーで押しきる方法ではないから、技術力の高さ次第で
「がんばらずに、楽に、届く」声が出せる。

だから、騒がしい場所でも余裕でしゃべれるし、
職場の朝礼当番も無理にがんばらなくていい。

「余裕」ですね。

まして静かな喫茶店なら、ごくわずかなエネルギーで会話ができる。

会話が楽しめるのは、余裕があるからです。
必死に声を張り上げないと会話にならないとしたら、
そんな会話は楽しくない。

水泳もスキーも、楽しいと感じるのは、夢中の中にも余裕ができてから。

毎日の仕事が楽しいとしたら、一生懸命の中に余裕があるから。

余裕があるから、人生が楽しくなります。

「金持ち喧嘩せず」という諺を知っていますか?

本来は「金持ちは計算に合わないことは決してやらない」
という意味ですが、違う意味でも解釈されるようになりました。

「余裕があればイライラせず、ケンカになりにくい」という解釈です。

こちらの解釈のほうが、余裕があっていいですね。

自力で稼ぐ能力が高ければ高いほど、トラブルに動じなくなります。
何かあって全財産を失って身一つで放り出されようと、
一からやり直せる自信があるからです。

気持ちの「余裕」ですね。

発声能力も同じだなと思います。

今の声が老化とともに少しずつ衰えていく一方だと信じていると
声が出にくくなったり、ガラガラ声が治りにくくなったりすると
「声に衰えを感じる」と焦り落ち込むかもしれません。

でも、「発声は技術だから、トレーニングによって
これから良い状態に高めていくことができる」と知っていれば、
何があっても焦りはしません。

共鳴発声法で声の「余裕」を手に入れましょう。

毎日が楽しくなりますよ。

* * *

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プラスの声3回で相殺するために(声でデトックス)

●声が関係を長続きさせる

良い関係を長続きさせたい相手を思い浮かべてみてください。

その人と良い関係を続けるには、いつも出している「声」が重要です。

あなたの大切な人が、すでにもう長く関係を積み重ねている相手であっても
つい最近知り合ったばかりであっても、
「声」がこれからの関係を左右していきます。

なぜなら、「声」にはあなた自身が出るからです。


●マイナスはプラスの3倍強い

もしあなたがマズイ声(マイナス)を出してしまったら、
良い声(プラス)で打ち消すといい。

そのための「共鳴発声法」です。

ただし、イヤ~な声で「嫌い」と言ってから反省して
慌てて「やっぱり好き」と良い声で言い直す程度では、
マイナスは打ち消せません。

マイナスはプラスの3倍も影響力が強いからです。

イヤ~な声を1回発したら、
良い声を3回出してやっと相殺できる、と考えるといいでしょう。

あまりにシンプルな言い方ではありますが、でもそういう感じです。

イヤ~な声でしばらく話し続けてしまったら、大変ですよ。
マイナスがこってり蓄積して、もはや朝から晩まで良い声を出し続けないと
マイナスが消せない状態になってしまう。

そんなふうになっている人も大勢います。

マイナスの声でマイナスの蓄積をたっぷり溜めておいて、

「彼にまたフラれました」
「最近なぜかギクシャクしています」
「一回デートした後、次のお誘いが来ません」

なんて落ち込んだ報告メールをくれるのではなく、
今のうちに「良い声のプラス」で相殺作業を進めましょうね。


●常に共鳴発声法で話す

『内向型人間が声と話し方でソンしない本』は、
自宅で共鳴発声法を自習できます。

まるごとレッスンの章もあり、音声レッスンまで付いていましたね。

このタイミングで本気で共鳴発声法をマスターして、
「常に共鳴発声法で話す」ようにしてみてください。

「彼にまたフラれました」
「最近なぜかギクシャクしています」
「一回デートした後、次のお誘いが来ません」

に至ったマイナスの蓄積を、少しずつ打ち消していけるはずです。

ずっと溜め続けたマイナスは、一発逆転はできません。
一発逆転でチャラにしたい気持ちは分かりますが、そう甘くない。

もっとも、「チャラにして一から始めたい」と考える思考パターンこそ、
マズイ声でマイナスしてきた蓄積する本当の原因かもしれません。

ゲームのリセットではないのだから、
「ボタン一つでまた最初から」はない。

「丁寧な積み重ね」だけが良い関係を築いてくれます。

そのためにも、「常に共鳴発声法で話す」ことが大事。

この本であなたに伝える共鳴発声法のテクニックは、
「ここぞという時だけ使う切り札」ではありません。

起きている間ずっと使い続ける、あなたのベースとなる道具です。

万が一まずい声を出してマイナスを蓄積してしまったとしても、
良い声のプラス3回で打ち消せるように、
共鳴発声法をちゃんと自分のモノにしておきましょう。

* * *

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声で損したらもったいない

●音声レッスンも聴いてください

『内向型人間が声と話し方でソンしない本』はお手元に届きましたか?

「さっそくアマゾンで予約しました!」
「あとは届くのを待つだけです」
「レッスンを受けるまでのこの待ち時間も好き」

「じっくり読める、声の本」になりましたね。

しかも、読むだけでなく、音声レッスンが付いています。

なにしろテーマが「声」なので、
「文字だけで読んでも、どうトレーニングしたらいいか分からない」
という読者もいると思い、その懸念を担当編集者に伝えたところ、
「だったら音声も付けましょう」ということになりました。

本当にありがたい。

本を作るとき、文章だけだって大勢が関わって作るのに、
さらに音声ファイルまで渡すとなると、
録音やファイルの用意やサーバーの管理と、なかなか大変です。

録音技師にも依頼するので、お金もかかります。

今回の本は、それだけ恵まれたレッスン本となりました。
「届く声」をしっかり身につけてくださいね。


●「声なんか聞こえりゃ十分」

中には「声なんか聞こえりゃ十分だろう」と言う人もいます。

「歌手を目指すわけでもないんだから、
気取って良い声なんか出さなくても」と毒づく人もいる。

まさにそういうことなんですよね。
「聞こえれば十分」という状況が、まずある。

では、「聞こえる声」を確実に出している自信はありますか?

そう、「聞こえれば十分」とは言いながらも、
「聞こえない瞬間がある」としたら、コミュニケーションに支障をきたします。

聞こえづらい声は、「読めない文字」と同じで、
コミュニケーションの道具として機能しません。

まずは「聞こえる声」が最低限の必要条件といえるでしょう。

それこそが、今回の本のテーマです。

「相手にちゃんと届く声」ですから。

言い換えるなら、「コミュニケーションを成立させられる声」ですね。


●「聞こえる声」の効果は「安定感」

「聞こえる声」を確実に出せるようになると、
あなたの話し方に「安定感」が出ます。

「話していて安心」
「変な緊張感がなく、落ち着いて話していられる」
「信頼感がある」

車でいえば、車種や見た目や形ではなく、「ちゃんと走る車」ですね。

だから、乗っていて安心だし、変に心配しなくても
落ち着いて運転していられる。

「ちゃんと目的地まで行ける」という信頼感がある。

それが、あなたがこれから身につける声です。

しっくりくるコミュニケーションができる声を身につけましょう。

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  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい
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何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。