●「人は一人では生きていけない」は歌の世界だけではない
私たちは他者と関わって生きています。
「人は一人では生きていけない」という意味の言葉が歌にはよく出てきますが、フィクションの世界だけでなく、実際に大勢の人と関わって私たちは生きています。
「今どきAmazonがあれば一人でも生きていける」なんて言い方を耳にすることもありますが、Amazonだって、Amazonに出品している人だって、他者としてちゃんと存在しています。
文字どおり厳密に一人で生活するとしたら、相当な負担を強いられるでしょう。
人とのコミュニケーションに苦労すると、「山にでもこもって一人で生きていくから!」とコミュニケーション能力の向上を放棄したくなる人もいますが、実際に山にこもったら、数日もしないうちに「コミュニケーション能力を高めるトレーニングをするから、許して~。戻らせて~」と人里を希望するはず。
これはもう、「他者と関わって生きている」に関しては、例外なしと考えていい。少なくとも、こうしてこのレッスンを受けているあなたは、明らかに他者との関わりの中で生活していますね。
●何があなたにブレーキをかけるか
さて、そうやって他者との関わりの中で生活していると、良くも悪くも「影響を受ける」ことになります。
良い影響なら、いいですね。
しかし、残念ながら良い影響ばかりとはいかないのが現実です。
せっかくあなたがこうして「快適な毎日」を目指してトレーニングをしていても、トレーニング成果を妨げる要因がまわりにたくさんあります。
たとえば、何を思いつきますか?
いくつか挙げてみてください。
●ドリームブレーカーだけが障害なのではない
他者からのマイナス影響というと、ドリームブレーカーを思い浮かべるかもしれません。
「ドリームブレーカー」とは、目標に向かって取り組んでいる人に対して、
「うまくいくわけがない」
「夢みたいなことを言ってないで、現実を見なさいよ」
「あなたには無理」
といったネガティブな言動をして、意欲や行動力を萎えさせる人のこと。
たいていは家族や仲の良い友人など身近なところにいて、「夢を壊す」「あきらめさせる」働きかけをしてきます。
しかし、そういったわかりやすいマイナス影響ばかりではありません。
むしろ、わかりにくいところから狙撃してくる連中が怖いのです。
がんばって前向きに取り組んでいるのになぜかうまくいかない、と感じることがあったら、わかりにくいところから受けているマイナス影響を見極めましょう。
職場の上司かもしれないし、カフェの隣のテーブルでおしゃべりをしている二人かもしれないし、マスメディアが発信する情報かもしれない。
今回の「ことば学講座」で取り上げる「ミラーニューロン」は、「見ただけで影響をもらってしまう」という、ある意味ありがたい、ある意味怖いメカニズムです。
あなたの脳内にあるパワフルな道具ですが、パワフルなだけに、足を引っ張られたらもはや逆らうのは無理。
まさに「もうそのときがおしまいだぞ」ですね(先日の朗読会で読んだ物語の台詞)。
逆に、パワフルな道具だから使いこなせれば最強。
マイナスとなるサイドブレーキを完全に解放して(最高に気持ちいい)、アクセルを床までベタ踏みできるようになります。
安心できて気持ちいいアクセルのベタ踏みなら、してみたいでしょう?
「私って、こんなに進めるの!?」と驚くくらい、スーッと気持ちよく走りますよ。
あなたの脳内にあるミラーニューロンを最大限に活用するだけでなく、ミラーニューロンに足を引っ張らせない工夫をして、目標をガンガン達成しましょう。
それでは、「オンラインことば学講座」でお会いしましょう。
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