●「そんなの当たり前」と思っていたら……
先週末は東京と新潟でことば学講座でした。
受講者のみなさん、きっと今頃は「生活の全局面」で
自分の言葉をチェックしていることでしょう。
言葉はあなたの潜在意識の奥と連動しているものなので、
相当しっかり意識を向けないと、気づかずに流してしまいがちです。
つい先ほど、こんなメールが届きましたよ。
先生のおっしゃる通りです。
読みながら、「そんなの当たり前。
昨日今日、齋藤先生の文章を読み始めたんじゃないのよ」
と、スルーしかけましたが
「いや、待てよ」という声がする。
実は、いろいろやらかしてしまったばかりだったのです。
と、あらためて意識を向けてみて、ようやく気づけるものです。
「イライラする」
「ムカつく」
「疲れた」
「やる気しない」
「今日は何をしても上手くいかない気がする」
「時間がない」
といった言葉が頻繁に出てきていることに気づいたそうです。
素晴らしかったのは、
これ位いいか、仕方ないと、
目をつぶるのが習慣化すると、
いちいち意識しなくなってしまうんですね。
今更ながら、無意識の力って、本当に凄まじい。
と気づいたこと。
まさにそのとおりです。
向き合うのが痛くてしまいこんでしまうと、
気づかない人になってしまう。
そこに気づいたのは、素晴らしい収穫です。
●言葉の調律は「脳の使い方」
調律の対象となるような言葉がポロポロ出てこようと、
ガッカリする必要はありませんよ。
むしろ、「収穫が多い」と喜んでいい。
「言葉の調律」が進むと、あなたには明るい未来が、
気持ちいい未来が、充実した未来が待っているのだから、
これほど喜ばしい収穫があるでしょうか。
言葉の調律は、実際に始めてみると実感するように、
「意識の使い方」の技術を向上させていく手順にほかなりません。
脳科学の分野では「脳の使い方」とも言われる。
現代人は脳の使い方が総じて下手になっている、と言われます。
ポイントは複数あるので今後の講座で順を追って取り上げていきますが、
分かりやすい例をひとつ挙げると、「頭の中が騒がしい」人が増えている。
「頭の中が騒がしい」感覚は分かりますか?
・なぜかイライラする
・漠然とした不安がいつもある
・他人の言葉に過敏に反応してしまう
・一点集中が長続きしない
こんな状態です。
原因は「言葉の調律が狂っていて、関係ない音まで鳴ってしまう」から。
ピアノのドを鳴らそうとしたら、レとミまで同時に鳴って、
しかもそれぞれが少しずつ狂っている。
──それが多くの現代人の「言葉の調律」状態です。
適切で効果的な言葉が出てきてほしいのに、イライラさせるような、
集中を削ぐような、人間関係にプラスにならない言葉が
いつも頭の中に浮かんで騒がしい。
やっぱり「にこにこ」のほうがいいですよね。
脳はエネルギー消費の激しい臓器なので、
余計な言葉が浮かぶたびに疲れて、ぐったりしてしまう。
たいして動いていないのに、なぜかいつも疲れているとしたら、
言葉の調律を進めていくと、「スッキリ目覚めた」人になれます。
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