なぜあなたはストレスに弱いのか

●「あなた達にはもう指導のしようがありません」と師匠から

前回の内容を覚えていますか?

「私も似た体験をした」と、こんなメールが届きました。

ある日、長鼓の師匠から「もう授業は終わり。
同じことを6ヶ月も教えました。あなた達が覚える気がないなら、
指導のしようがありません。わからないところだけ質問受け付けます」
と、言われてしまいました。

私の中のマイナス指向する部分が
「見捨てられた!いくらやっても下手だから、
教えても無駄だと思ってるんだ。もう教えてもらえない…」
と、嘆くのですが、

心のどこかで、ディストレスをユーストレスに、
という声が聞こえるではないですか。

その声に促されたプラス指向の部分は
「確かに先生の言われる通りだ。いくら難しいからといって、
あれもわかりません、これもわかりません、
もう一度全部教えてください、なんて甘え過ぎだ。
毎回、一つずつでも、集中して繰り返して自分のものにしよう」
と反省しました。

次の日、奮起して姉弟子と一緒に練習場を訪ねたら、
先生がいらしていて、私達の質問に、それはそれは丁寧に
教えてくださいました。

マイナス思考に引きずられて放棄していたら、
それこそ大損するところでした。

「ディストレス」「ユーストレス」は以前にことば学講座で取り上げた
ストレスの用語です。

しっかり身につけていますね。
すばらしい!

そして、その長鼓の先生は本物の指導者ですね。
指導者として大切な姿勢をご存じです。

分野は違っても、「何かを教え伝える」という指導者の仕事には
共通点があります。

人が新しい知識や技能を「習得」するプロセスはほとんど同じだからです。
楽器でも、スポーツでも、語学でも。

私は「講師を育てる」仕事をしています。
「○○の講師」ではなく「講師というもの」に共通の資質や能力を
伸ばしていくのです。

だから、まったくなじみのない分野であっても、
その人の言動や振る舞いに接すると、良い指導者か否かが分かります。

いい先生につきましたね。


●なぜ多くの人はストレスに弱いのか

先ほどユーストレス、ディストレスという用語が出てきました。

用語を知っていても、技能としてストレスの対処法が身についていることが
肝心ですね。

あなたにはことば学講座でストレス耐性を高めていただきます。

「頭で分かっているだけでは、ちっとも役に立たない」と
きっと今では身に沁みて実感していることでしょう。

「ストレス耐性アップ」を繰り返し積み重ねていきますよ。

なぜ多くの人はストレスに弱いのか、知っていますか?

「ストレス耐性アップ」の積み重ねができていないからです。

ストレスの勉強をしても、ストレスに強くなるわけではありません。
ストレス対応能力を高めて、はじめてストレスに強くなります。

ここ、大事なところですよ。

テニスボールの性能について熟知していても、
最新の画期的なボール製造法を徹底的に調べても、
それが歴史的に見てどれだけ驚異的な偉業なのかを思い知っても、
「試合に勝てるサーブが打てるかどうか」とは無関係です。

実際に「ボールを投げ上げてラケットで打つ」動作を繰り返さないかぎり、
勝てるサーブは身につきません。

この動作を繰り返す場が、ことば学講座です。

特に人が受けるストレスは、「言葉の能力」に影響されるところが大きい。
言葉の使い方、解釈の仕方、受け取り方、扱い方によって、
強いストレスを受けたり、ストレスが永遠に近いほど長引いたりもすれば、
一瞬で溶けるようにストレスが消えてしまうこともある。

言葉による概念がストレスを作るからです。

誰かの言葉によって、一瞬でふっと気持ちが楽になった経験はありませんか?
言葉によって内面の書き換えが起こるからです。

ただし、他人任せであり、偶然の産物でもある。

これを自力で安定してできるようになるのが、
ストレス耐性アップのトレーニングです。

高い技術を身につけてしまえば、何度でも繰り返し再現できますからね。

* * *

【レッスンメニューのご案内】

  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


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