●ツボを押さえた開発トレーニングが必要なワケ
私たちの脳は、すごい能力を秘めています。
年をとっても、使えば使うほど神経細胞が増えることも分かってきた。
ところが、重大な脆弱性があるのでした。
それが「無駄遣いに弱い」。
脳が苦手とする使い方をしていると、下手な人が弾く楽器と同様、
乱暴な人が使う機械と同様、寿命を縮めて壊してしまいます。
こんなメールが届きましたよ。
脳の無駄使いに気づきまくっています。
脳の無駄使いに気づいただけでなく、
無駄使いをつい容認してしまっていることにも気づきました。容認した瞬間の思考をモニタリングすると、
「いいじゃん、だってそうしたいんだもん」
自分に甘い。こんな思考なのでなかなか目的地にたどり着かないわけですね。
ガソリンをボタボタ落としていました。一点集中できる工夫を考えています。
①今一度、目標の棚卸をして、目標に至るにはいま何をすべきか
②今やっている作業に集中する。生の講座に行くと、オンラインレッスンのときとはまるで吸収率が違います。
そうでしょう。
声で直接聴くと、レッスンの吸収率が違うんですよね。
なかなか会場にまで足を運べないときは、
メールレッスンを100%そっくり吸収するつもりで、
そのまますべてを取り込むように意識してみてください。
脳が喜ぶ使い方は、すなわち「ツボを押さえた開発レッスン」と同じです。
あなたの能力を開発して高めようと思うなら、
ただやみくもに新しいことに手を出したり、
がむしゃらに勉強したりしても、かえって逆効果です。
脳を疲弊させてしまいますから。
色っぽい開発トレーニングと同じだと分かりますね。
ただひたすら色っぽい行動をたくさんしたのでは、
きもちいい開発にならず、逆に枯れていく。
ツボを押さえた開発をすると、いくらでも無尽蔵に潤ってくる。
そういう開発をしていきましょうね。
●一点集中を「やらない理由」にしない
「一点集中」に関するレッスンを軽くしましょうか。
一点集中は、脳が喜ぶ使い方ですが、やり方を一歩間違えると、
能力を低める方向へともったいない選択をしてしまいます。
たとえば、
「家事をしなくて済むなら、コレに一点集中していられるのに」
「コレには生きがいを感じるけれど、営業の仕事はしたくない」
といった感覚や考え方で活動を絞り込むと、
短期的には時間が増えて、良い選択をしたかのように感じられますが、
結果的に「コレ」が質的に低下していく傾向にあります。
おもしろいもので、「家事をしない」ことで浮いた時間を
ちゃんと「コレ」に充てて使うのは最初だけで、
やがて浮いたはずの時間がどこかへ消えてしまいます。
それを繰り返していると、全体的な処理能力が低下して、
「何もしていないのに一日が終わる」になっていく。
一点集中を「何かをやらない理由」にしないように気をつけましょう。
一点集中「力」と言うとおり、一点集中をキープする「能力」を
開花させ、高めていくことが大切です。
ここ、大事なところですよ。
一点集中は、「能力」であって、「状況」ではない。
一点集中は、「脳の使い方」であって、「状況」ではない。
また詳しく『伝授──』レッスンあたりで取り上げる予定ですが、
「状況」を変えれば一発解決、というわけにはいきません。
分かりやすい例を挙げましょう。
「テレビを見ながら食事をする習慣だったから、テレビを消すことにした」
これはたいへん良い決定でしょう。
食事という体験にとっても、体が吸収する栄養にとっても、
時間の過ごし方という観点から見ても、すばらしい。
しかし、「テレビを消した」からといって、一点集中力が高まったわけではない。
「一点集中しやすい状況を作った」に過ぎません。
一点集中は、「脳の使い方」であって、「状況」ではありませんから、
また状況が変われば以前と同じ「脳の使い方」に戻ってしまうかもしれない。
それに、テレビを消したままでも、ネガティブな思考が次々に生じて
イライラしながら食事をするのかもしれない。
テレビを消して安心せず、そこからが一点集中力トレーニングの本番だ、
と認識しましょう。
大事なのは「脳の使い方」であり、すなわち「言葉の調律」が必要なのでした。
一点集中力を高める決定的な方法は、環境の変化ではなく、
丁寧な「言葉の調律」です。
これからが本番。
あなたの一点集中力を、ぐいぐい高めていきますよ。
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