●「それって将来役に立つの?」
子どもの頃に、親や学校の先生に向かって、
「こんな勉強、将来役に立つの?」と聞いたことはありませんか?
ストレートに尋ねはしないにしても、内心疑問に思った経験は
多くの人にありそうですね。
受験業界では、指導者たちが「どう答えるか」に直面する問題なので、
必ず通る道です。
まあそんな大げさなものではありませんが……
数学では因数分解や微分積分、国語では古文の暗唱など、
「将来役に立つの?」という疑問を抱きやすいタイミングはあるようです。
なぜか英語は、聞かれないんですよね。
実用性が高いと思われているのでしょうか。
英語の指導者としては有利で楽ですが、
日本語のネイティブとしては、ちょっぴり寂しいことですね。
●確かに実用的ではない言葉の知識もあるけれど
さて、その「国語、日本語」について考えてみましょう。
私たちネイティブスピーカーにとって、
表記や漢字の知識は実用的です。
「じうすあります」と書いたら、「ジュースあります」に思えない。
(小学生の頃に通学途中の店に書いてあった)
「飛行機が跳ぶ」と書いたら、躍動感のある飛行機をイメージしてしまう。
「外来語はカタカナ表記」
「『飛ぶ』と『跳ぶ』の区別」
といった知識は、実用性が高いんですね。
それに対して、「美しい」は形容詞だが「綺麗だ」は形容動詞、だとか
「する」はサ行変格活用動詞、といった知識は、
まったく無くても日常会話はもちろん、学術的な論文を書くにも困らない。
「日本語に関する論文」を書くなんて、日本人の中でも特にマニアックな
ごく一部の人間だけの行為ですから、全員に義務教育で教えるとしたら
「実用性」を理由にするのは無理がありますね。
しかし、です。
漢字の使い方より、「じうす」より、
はるかに実用的で有用な言葉の知識があります。
それが今回の「ことば学講座」で取り上げる「身体操作への影響」です。
●言葉の使い方で、動作が楽になる
頭の中に浮かんでいる言葉によって、動作が変わります。
あなたを苦しめている慢性の肩こり、腰痛は、
動作(立ったり座ったり歩いたり)の際に意識すべき言葉が
頭の中に浮かんでいないせいかもしれません。
漫然と立ち、なんとなく座り、惰性で歩いていませんか?
適切な言葉を用いて、あなたの身体に適切な動きを教えるのは、
あなた自身の大事な仕事ですよ。
疲れない立ち方、凝らない座り方、
違和感のないスムーズな歩き方を身につけましょう。
翌日から仕事の様子が変わりますよ。
言葉の秘訣を伝授していきますから、必ずマスターしてくださいね。
↓
https://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)
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