●うまくいく体質、うまくいきにくい体質を言葉で強化している
私たちは、「言葉」で生きています。
大げさな言い方だと思いますか?
しかし、「イイ、これ!」「うわ、ぬるっとした!」などと
感じたことが言葉になり、言葉を使って思考して、
思考に基づいて行動しているのだから、決して大げさではないでしょう。
「ぬるっと」と言うか「つるっと」と言うかで、本人は軽い気持ちでも、
相手への伝わり方が違ってきます。
そうめんののどごしを「つるっと」の代わりに「ぬるっと」と表現したら、
相手は箸を置きたくなるでしょう。
どんな言葉を使うか、どんな言い方をするかによって、
人に与える印象や、人からの扱いも変わります。
「言い方」の違いを明示的に説明されたのは、合気道の道場でした。
稽古が終わると、門弟が道場の台所のような場所に集まって食事をします。
奥様がいろいろと作ってくださるのです。
ある時、食事が終わった頃に来た門弟がいました。
稽古はとっくに終わっていて、「みんなと会うだけ」のために来るわけですが、
仕事の都合で遅くなる門弟は、そういうことはよくありました。
奥様が「残り物ですけど、召し上がりますか」と、
すでに片付けてあったものを冷蔵庫から取り出しました。
すると先生が、「そういう時は、特別に取っておいた、と言うんだよ」と言い、
奥様も「○○さんのために取っておきました」と言いながら食卓に出しました。
お二人とも冗談めかした言い方だったので、いつものお戯れかと思いましたが、
先生からは「言い方ひとつで、違って伝わる」「言い方が大事」という話を
その後何度も聞かされました。
言葉の選び方、表現の仕方ひとつで、相手を気分よくもさせれば、
ストレスを与えもします。
つまり「うまくいく体質」「うまくいきにくい体質」を言葉で強化している、
ということができます。
●正中線、丹田も言葉
すでにおなじみの正中線や丹田、意識体といった言葉も、
「意識」や「身体感覚」でありながら、「言葉」としてパッケージ化して
適切に使うことによって、再現性が高まり、安定します。
つまり、言葉の使い方によって、身体感覚が変わるのです。
今回の「ことば学講座」は、まさにこの言葉の効果を取り上げます。
言葉で意識が変わり、意識で体の動きが変わることを実感していただきます。
スポーツや演奏、演技など高度な身体操作だけでなく、
日常の動作もガラリと変わりますよ。
レッスン後に鏡に映った歩き姿、座った姿を見て、
変化を実感してください。
言葉の秘訣を伝授していきますから、必ずマスターしてくださいね。
↓
https://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)
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