●論理は「ボールを手で持たない」ようなもの
「論理って難しいですよね」と、
ことば学講座の受講者が話していました。
確かに、小難しい理屈のようなイメージがあるかもしれません。
論理学なんて、まるで数学ですからね。
でも大丈夫。
あなたがマスターして得をするのは、論理学ではありません。
「実用的な論理の基礎」だけで十分です。
難しい論理の理屈に頭を悩ませる必要などありません。
これは喩えるなら、サッカーでいえば
「ボールを手で持たない」ルールのようなもの。
このルールができた経緯や歴史を知らなくても、サッカーはできる。
しかし、ルール自体を知らないと、あっという間に退場処分。
おしゃべりをしていて、気づかないうちに「退場処分」になっている
ルール知らずの人は少なくありません。
書き言葉なら、もっと多い。
読んでもらえる文章を書くには、論理の基礎力が必要です。
難しい理屈は要りません。「ボールを手で持たない」レベルでいい。
あなたのコミュニケーション能力を高めてくれる論理とは、
そういうレベルの「言葉のルール」です。
「ボールを手で持たない」というルールを知っている人と知らない人と、
どちらが「観戦するに値するサッカーの試合」になるかといえば、
言うまでもないでしょう。
文章でいえば「読むに値する文章」、
しゃべりでいえば「聞くに値する話」ですよ。
まずは言葉の基本ルールを押さえますよ。
●論理はショートカットキーのようなもの
論理は、「道具としての言葉の使い方」です。
パソコンを組み立てられなくても、パソコンは使えます。
でも、キーボードやマウスの使い方を知らないと、使えない。
さらに、「Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付け」を知っていれば、
知らない人より作業が格段に速くなる。
ショートカットキーを知らない人が文書を保存するときに、
キーボードから手を離してマウスを握り、
マウスポインターをメニューの「ファイル」に置き、
そこでクリックしてから「上書き保存」まで下がって、
クリックしてようやく上書き保存……なんてもたついている間に、
あなたは「Ctrl+S」で0.2秒でスパッと上書きする。
あなたの動作を見ても、「マウスでもたもた」の人には、
何が起きているのか想像もできません。
まるで「違う世界に生きている」かのよう。
論理の基礎がわかると、今まで見えていなかった「裏の意味」や
「隠れた前提」が手に取るように見えるようになります。
だから、すばやく、的確に、効果的に言葉を選び、使うことができる。
知らない人は「べつに知らなくてもマウスでできるからいい」けれど、
知っている人は「使わずに作業をするなんて、もはや考えられない」。
まさに論理はショートカットキーのようなもの。
あなたに伝授したい論理テクニックとは、そういうレベルの技です。
すべての論理を理解する必要はありません。
コミュニケーションに役立ち仕事のレベルが上がる論理だけを
厳選してトレーニングしますから、
とにかくそれだけはしっかり身につけてください。
大事なポイントを何度も何度も取り出して、
完全に理解できるまで丁寧に教えますからね。
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