●「最短で伝える技術」を身につける日
新潟市やオンラインでおこなっている文章の書き方講座では、
実際に仕事で使える即効性のある技を伝えています。
たとえば、「最短で伝える技術」。
そう、今のあなたに最も必要な技術でしょう。
しっかりマスターして、週明けの仕事からさっそく活かしてくださいね。
●伝える時間は短いほど良い
しゃべりも文章も、何かを伝える(そして動いてもらう)のが目的です。
だから、自分だけでなく、必ず相手がいます。
「伝える」という行為には複数の関係者がいる、ということです。
だから、伝えるのに要する時間は、短ければ短いほど良い。
この原則は、あらゆるケースについて、当てはまります。
お友達との気楽な会話でも、です。
まずは職場を考えると、最もわかりやすいでしょう。
忙しい上司に、Aさんが「報告」をしようとします。
しかし、Aさんは「話が長い」。
つまり「伝えるのに時間がかかる」。
だから上司は、Aさんの報告を受けたくない。
余計な時間がかかるから。
それでも立場上、報告を受けないわけにはいかないから、話を聞き始める。
なかなか終わらない、延々と切れ目のないAさんの話を。
同僚たちにとっても、困った状況です。
自分だって上司に報告したいのに、Aさんの話が時間を奪ってしまうから、
上司はますます忙しくなって、落ち着いて話を聞いてくれなくなる。
イライラしている上司に話しかけたくはない。
だから、「話が長い」「端的に伝えられない」Aさんに対して、
「やれやれ」「またか」「いい加減にしてよ」という気持ちに
どうしてもなってしまうのです。
Aさんにも、「最短で伝える技術」を学ぶ機会があるといいですね。
いつかあなたが手ほどきしてあげてもいいかもしれません。
●お友達との気楽な会話なら大丈夫か
「仕事なら最短で伝えるのはわかるけど、
プライベートなら時間をかけてもいいのでは?」
「プロセスを楽しむ状況なら、最短でなくてもいいじゃないか」
と思う人もいます。
しかし、残念ながらそうもいきません。
まず第一に、関係者全員がプロセスを楽しんでいるとは限らない。
知人との電話がなかなか切れなくて困惑しているシーンを思い出せば、
「プロセスを楽しむ」が言い訳にならないと実感できるでしょう。
では、全員がプロセスを楽しんでいるのが確実なら、
長々と時間をかけてもいいか。
たとえば、二人の時間をのんびり楽しみたいデートならどうか。
「時間が長ければ長いほど幸せ」ですか?
会話が1時間より2時間のほうが、2時間より3時間のほうが幸せ~、
となんとなく思うかもしれませんが、
レストランでメニューを眺めながら「決められない理由」を1時間語られたら、
それでも「このゆったりした会話、幸せ~」と言っていられますか?
とっとと注文して、運ばれてきた料理を味わいながら、
会話の先を楽しむほうがずっと幸せでしょう。
「ゆったり楽しむ会話」であっても、瞬間瞬間を切り取れば、
「スパッと伝わるに越したことはない」のです。
●この技術でだんだん差が開いていく
文章の書き方講座では、「最短で伝える技術」を身につけて、
今までもたついていた場面で、最短で伝えてみてください。
「最短で伝える技術」は、効果が蓄積していきます。
適当に自己流でしゃべるのと、最短で伝える技術を駆使するのとでは、
半年後、1年後、3年後と、待遇の差が徐々に開いていきます。
うれしい技ですね。
「最短で伝えるだけで、こんなに差が出てくるのか」と
時間の経過とともにますます驚きますよ。
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