技としての論理を身につけよう

●「インドカレーに限るじゃん」がダメだった理由

仕事でもプライベートでも、他者と関わって良好な人間関係を築くには、
「言葉の能力」が必要です。

といっても、語彙力ではありません。
漢字の知識でもありません。

「ボキャブラリーに乏しいから嫌い」
「あんな漢字も読めないなんて、もう付き合いたくない」
なんてことはありませんよね。

人間関係に──特にマイナスに──影響するのは、

「あの言葉をあんな意味で受け取るなんて悪意があるとしか思えない」
(文脈に対する論理性の欠如)

「平気で嘘をつくから信用できない」(事実に対する虚偽の言論)

「自分勝手で話を聞いてくれない」(対人論理の無視)

このような「論理」に関わる言語能力です。

言葉の能力とは、すなわち目に見えない「論理」を見抜き、
論理を使いこなす能力のこと。

論理とは、言葉と言葉の「つながり」でした。
人と人との関係には、「つながり」を維持する論理が必要です。

論理という「つながり」は、話し手本人の中にもあるし、
「相手と自分」にもあります。

「紅茶って苦手なんだよね。渋いから」

これは本人の中だけの論理的つながりです。
2文目が1文目の「理由」になっています。

これに対して、

Aさん:「紅茶って苦手なんだよね。渋いから」
Bさん:「その渋さがいいんじゃん、紅茶らしくて」

という会話になると、「相手との対人で成り立つ論理」となります。

BさんはAさんの言葉を受けて、論理的つながりを維持していますね。

これがもし、

Aさん:「紅茶って苦手なんだよね。渋いから」
Bさん:「インドカレーに限るじゃん」

こうなったら、二人の論理はつながっていません。

また、二人の論理がつながっているとしても、
論理的な話し方の基本を外してしまうと、うまくいきません。

Aさん:「紅茶って苦手なんだよね。渋いから」
Bさん:「いや、渋くないでしょ」

これはどんな論理の基本を外しているのでしょうか。

気持ちいい人間関係を築くために、
「論理」という言葉の能力を高めていきましょう。
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