論理力が人間関係を救った話

●「まだ始めてないってことは、やる気ないんじゃん」

今、「論理力」を高めるレッスンをしていますね。

「ことば学講座」です。

論理力が高まると、決して理屈っぽくなるわけではなく、
他者との関係が良好になります。

論理とは「言葉のつながり」であり、
気持ちいいつながりが気持ちいいコミュニケーションになるからです。

たとえば、

「まだ始めてないってことは、やる気ないんじゃん」

と上司から叱られたら、どう感じ、どう返しますか?

この言い方は論理が「気持ちいいつながり」になっていないので、
「なんだか強引」「一方的な決めつけ」のように感じるでしょう。

たとえそれが論理のせいとは気づかなくても、感じますよね。

このとき、論理力の無い人は、「一方的な決めつけ」に対して
同レベルの返し方や感じ方しかできません。

「そんなことないですよ。なんでそんなふうに決めつけるんですか」
という具合に。

「どっちもどっち」の幼稚な応酬になってしまいます。

論理力を身につけた人は、
「まだ始めてないってことは、やる気ないんじゃん」
の論理が飛躍していることに気づくだけでなく、
「実は相手の中ではつながっている論理」にも気づきます。

だから一方的に「論理が飛躍している」と主張するのではなく、
「相手の中ではつながっていても、事実とは異なる」部分に言及して
上司を納得させることができます。

おわかりでしょうか。
「論理」の印象とは正反対かもしれませんね。

「それは論理的ではない」「論理が破綻している」と主張して
相手の言葉を否定しようとするのは、論理的な人ではなく、
論理力が低い人です。

あなたは本当の意味で論理力が高い人になってください。

こんな報告メールもいただきました。

論理が破綻している会話に気づけるようになってきました。
職場で、後輩の即刻辞職を回避できたので報告します。

詳細は省略しますが、論理力が高まると人間関係を救うことができます。

この方は、決して「あなた達の言っていることは論理的ではない」
のような言い方で口をはさんだわけではありません。

話し合いを傍で聞いていて、論理的に噛み合っていないことに気づき、
話し合いが前向きに進む方向に促したのです。


●誰とでもやり取りできるのが論理

以前にこんなメールが届きました。

レッスンを受けて内面のトレーニングを積んでいる人とは
気持ちいい会話ができて関係も気持ちいいのですが、
職場にはそういう人が少ないので、他人を攻撃したり
陰口や噂話で盛り上がったりする人が多くて困ります。

似た内容のメールはほかにもいただいています。
そこですよね。

あなたはこうしてずっとレッスンを受けているので、
日に日に、年々、内面の深いところから変化して、
良いものを積み重ねています。

しかし、世の中のすべての人がそういうわけではない。
しかも、「この人とは関わりたくない」と
避けられるケースばかりではない。

あなたが「人の悪口は言いたくない」と思っていても、
同僚は「どうして? こっちが悪く言われるくらいなら、
逆に悪口を言いふらして攻撃してやればいいじゃん。
攻撃は最大の防御だよ」とまったく悪びれないかもしれない。

実際、そういうタイプは少なくないですよね。

だから、深い部分では相容れないかもしれない。
でも一緒に働くからには、良い仕事をしたい。

そんなときに威力を発揮するのが「論理力」です。

論理力が高まると、「この人とは合わない」ではなく
「どの部分で関わったらいいか」がちゃんと見えて、
言葉を使ってコミュニケーションをすることができます。

まるで違う価値観や感受性を持った人とでも、
論理によってコミュニケーションを噛み合わせることができるのです。

そんな境地を、あなたはまもなく体験しますよ。

論理力を高めましょう。

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