●答えは場にあり
新潟でハロウィン仮装アフタヌーンティーがあり、
私も忍者の仮装をして参加しました。
かなり派手な忍者になってしまい、
光GENJI──と書くんだったかな──みたいと呆れられていました。
生まれて初めて地下足袋というものを履きましたが、
なかなかイイですね、地下足袋。
昔から長く愛用されている理由がわかった気がします。
その会で「怖い話語り部」コーナーがあって、
語り部として出演した方が、
「話し方って一つじゃないんだとわかりました」と話していました。
いいですねえ。大事なことに気づきましたね。
まさにそのとおり、「答えは場にあり」です。
知識として知ってはいても、実際に話す場に身を置くと
「こういうことなのか」と強く実感するでしょう?
「場」とはすなわち「相手」です。
「答えは相手にあり」ともいえる。
場が、相手が、みんなそれぞれに違う以上、
最適な答えもそれぞれに違う、ということになります。
だから、「書いて練習した原稿のとおりにただ再現するだけ」では
スピーチもうまくいきません。
難しい技術ではありますが、聞き手の反応によって
「変化に対応できる」必要がある。
では、「変化に対応できる」ようになるには、
どうしたらいいのでしょうか。
●場は毎回違うからこそ練習する
答えは、「練習」です。「トレーニング」です。
野球選手もサッカー選手も、練習した者勝ちですよね。
優れたスポーツ選手ほど「練習は裏切らない」と言います。
飛んでくるボールの速さや角度や回転に、
厳密にいえば、二度と同じものはない。
敵や味方の選手との位置関係だって、厳密にいえば、
まったく同じ状況は二度と起こらない。
つまり、「場」が毎回違うわけです。
だからこそ、どれだけ「練習」したかが問われます。
変化に対応できるのは、フォームがしっかり身についているからこそ。
基礎が身についているから、相手が変わってもしゃべれるわけです。
文章も会話も話し方も、基本を学んだら、あとは練習。
それも「基本を外さないように練習」することが肝心です。
あらゆるスポーツにも武道にも「型」がある理由ですね。
「飛んでくるボールは毎回違うのだから、
練習したって意味がない」なんて選手は、選手でいられません。
まずは基本を学んだら、あとはしっかりたっぷり練習しましょう。
頭で考えなくても体が型に従うようになった頃、
イレギュラーな状況にもスッと対応できる自分になっています。
「会話」の基本を身につけましょう。
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