●老け顔ほうれい線と、素敵なほうれい線の違い
「ことば学講座」の受講者からこんなメールをいただきました。
最近老けを感じて、何かしなきゃと焦ったり落ち込んだりしてたので、
ほうれい線が素敵になる今回の技はタイムリーでした。
救われました。(これからがんばります!!)
イイでしょう?
笑顔にブレーキをかけてしまう筋肉を解放すると、
うっとりするような笑顔になりますね。
毎日良い積み重ねを続けているなら、年を重ねるのは良いものです。
とはいえ、ムダに老け顔になる必要はない。
老け顔と年齢は、比例するわけではありませんからね。
不平不満が多いと、今回取り上げた口角の下の「老けライン」が発生し、
濃くなってきます。
なぜ老けラインが刻み込まれるかというと、コラーゲン不足でも、
麻痺させる薬物を注入していないからでもありません。
頭の中にある言葉、口にした言葉が、筋肉に作用した、
その積み重ねです。
「不平不満を溜め込むのはいけない」とよく言われますが、
だったら不平不満を吐き出せばいいかというと、吐き出しても同じです。
怒りの感情は、爆発させれば「燃料投下」と同じ、
癖になって、ますます激しやすくなります。
ちょっと考えればわかりますよね。
店で出された料理が、たいへんしょっぱかった時、
次のどれが不平不満によるダメージを受けるでしょうか。
A:(なにこれしょっぱい。高血圧になっちゃいそう。
もっと健康的な味付けが好きなんだけど、我慢して食べよう)と内心不満。
B:「ちょっと、なにこれ! いくらなんでもしょっぱいでしょ。
高血圧で死ねっていうの?」と店員さんを声高に罵倒。
C:「すみません。これちょっとしょっぱいみたいです」
と店員さんに穏やかに伝える。
明らかに成熟した態度のCは別にして、AとBを比べると、
Aは内に秘めて我慢している、
Bは不満を外に出している、
という違いです。
溜め込まずに発散しているBのほうが、不平不満顔にならないか。
そんなわけがありません。鏡を見たら自己嫌悪に陥るような顔で
罵倒していることでしょう。
一晩寝て、翌朝に鏡を見たら、口の下にはくっきり老けラインです。
●あなたは日に日に素敵になる
あなたは違います。
言葉が動作や姿勢、表情に及ぼす影響を知りました。
使う言葉も、頭の中の言葉も、日に日に改善していきます。
そのための「ことば学講座」ですからね。
しかも、筋肉を直接いじる方法も、少しずつ覚えていますね。
だから、とっても素敵な年の重ね方をしていきます。
こういったレッスンをすると、必ず出てくるコメントに、
「あ~、もっと早く知りたかった」というものがあります。
でも、物事にはタイミングがあって、それが今だったのです。
10年前のあなただったら、素直に受け取れなかったかもしれません。
今のあなただから、良さがわかり、変化も感じ取れたのです。
『どんどん良くなるレッスン』でお話ししているように、
未来的に思考し、未来的に語りましょう。
「もっと早く知りたかった」は過去的です。
「これからが本番」なら未来的です。
丁寧に、じっくりトレーニングしていきましょう。
次回の「ことば学講座」まで、言葉と拮抗筋の関係を感じながら、
こわばる老けラインの筋肉をほぐしていてくださいね。
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