●「この話はもう以前に聞いた」と思ったら
物事が「どんどんうまくいく」ようになる秘訣があります。
- シンプルに捉えると、どんどんうまくいく
- ゆったり動くと、どんどんうまくいく
- 笑顔のレベルを2倍に上げると、どんどんうまくいく。
- 能天気なほどにありがたがっていると、どんどんうまくいく。
- うなずくと、どんどんうまくいく。
- 未来的な表現を多用すると、どんどんうまくいく
こうして並べてみると、一般にはいざ知らず、
レッスン受講者のみなさんにとってはすでに当たり前の項目ばかり。
ひょっとしたら、「この話はもう以前に聞いたことがある」
「初心者向けのテーマかな」なんて思った方はいませんか?
今までに「レッスンの受け方」をさんざんお伝えしてきたので
大丈夫と思いたいのですが、やはり今回も繰り返しお伝えしますね。
初めて聞く人のために繰り返しているのでもなく、
初心者向けに取り上げているのでもありません。
むしろ、MKC歴の長い上級者ほど慎重に聞いてほしいレッスンです。
初心者向けの熱帯魚といわれるグッピーの話を、
飼育歴30年のベテランに向かって語るようなものですから、
「どういうこと?」と不思議に感じるかもしれませんね。
確かに、どういうことなのか。
●長ければズレも大きくなる
「ベテランほどズレも大きくなりやすい」からです。
しかも、「そのズレが固まりやすい」からです。
長年の肩コリみたいなものですね。
たとえば、「本人に言えない話を他人としない」について、
徹底できている自信がありますか?
一週間前にこの基準を知ったばかりの初心者は、
「あ、つい言ってしまった」「なかなか難しいなあ。気をつけなきゃ」
と意識しているでしょう。
そんな「新鮮な」報告メールが時々届きます。
それに対してMKC歴10年のベテランほど、
「わかっちゃいるんですけどね~」「なかなか難しくって」
などと半ば開き直って、本気でなんとかしようという努力が弱まりやすい。
そのうえ「あ、この話、聞いたことがある」と、
すでに「資格取得済み」みたいな気持ちで話を聞くから、
ちっとも奥へと入っていかない。
時間とともに、ズレを拡大しないように、固まらないようにしたいですね。
大事な話ほど、何回でも「初めて聞く」意識で、
常に初心に返って聞いてください。
それが「MKCレッスンの受け方」です。
テキトーに受け方をアレンジしてしまうと、
何年も経ってから「結局何も変わらない」になって、
本当にもったいないですよ。
●「強烈な守」が本物のベテラン
発声指導をしていると、よくあります。
今まで何もトレーニングをしたことのない、
真っ白なキャンバスのごとき人は、レッスンを素直に受け取って、
素直に成長します。
ほかに受け取りようがないのだから、当然ですね。
ところが、ちょっと行き詰まったときにネットで検索でもして
(最近このタイプが増えているようで、指導者たちが悩んでいますね)
発声法に関してノイズとなる情報に触れたりすると、ズレを生じます。
このとき、数日後に判明すれば、すぐに修正が利きます。
ところが、すぐに修正せずに長くあれこれいじくり回してしまってから
「なんか声が出づらい」「喉が痛くなる」「ポリープができた」
と相談に来られても、修正には相当な時間とエネルギーを要します。
何年もレッスンを受けているベテランになればなるほど、
厳密かつ正確にレッスンを受けてください。
わずかな癖を毎回微調整しながら、着実に積み重ねていきましょう。
大事な話を繰り返すのは、「わずかでも理解にズレや不足はありませんか」
と確認したいのです。
ピアノやバイオリンなど楽器の演奏をする方なら、よくおわかりでしょう。
ベテランほど自己流に弾くわけではありません。
むしろ逆で、人間ばなれしているような正確な演奏ができるようになっていく。
守破離という言葉を「自己流にアレンジしてしまう言い訳」に解釈したら、
伸びません。
超一流といわれる人たちほど、初日に教わった基本が徹底的に染みついています。
基本こそ大事にしています。
つまり、「離に至った人」が一流なのではなく、
「強烈に守を徹底できた人」が一流なのです。
「強烈な守」──それが本物のベテランです。
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