見えなかったものが見えるようになるレッスン

●「どうしたらできるか」のトレーニング

今、新潟は大雪です。
窓の外に雪が積もって、外が見えないくらい。

電車やバスが止まったり、道路が渋滞しているどころか、
立往生の車で完全にふさがったり、
新潟市の混乱ぶりは、もはや災害レベルです。

スタッフからは、

「雪で交通が麻痺しています」
「今日は来ないでください」「駐車場にも入れませんから」
「家から出ないほうがいいですよ」

といった連絡が続々と入ってくるのですが、
明日は東京会場の「ことば学講座」なので、
ずっと動かないわけにもいきません。

新幹線は動くでしょうから、今日のうちに新潟駅近くのホテルに泊まれば、
明日は確実に東京行きの新幹線に乗れるかと予想して、
手配をしているところです。

こういうのはまさに「どうしたらできるか」のトレーニングになりますね。


●あなたはどんな「言葉の世界」に生きていますか?

私たちは言葉を使って生きています。

「言葉の世界に生きている」ともいえる。

使う言葉によって、住んでいる世界が変わる、ということです。

同じ場所にいて、同じ物を見ていても、
頭の中に浮かぶ言葉が違えば、生きている世界が違う。

駅前の植え込みを見て、

「冬なのに植物が豊富で気持ちいい」と思う人もいれば、
「はっきり言って税金の無駄遣い」としか思わない人もいる。

この両者はまったく違う世界に住んでいると言っていい。

両方を思いつく人もいるけれど、比重は一人一人違う。
みんな住んでいる世界が違うといえる。

価値観や立場の違いだから
「どちらが良い、どちらが悪い」とは言い切れないまでも
「違う」のは確かでしょう。

あなたはどんな「言葉の世界」に生きていますか?


●論理が成立した会話、破綻した会話

私たちは言葉の世界に生きている。

そして、言葉は「論理」です。

本来は。

しかし、論理に乏しい言葉の使い方もあります。

使い方を覚えないと、言葉を論理的に使うことができません。

言葉を論理的に使うとは、どういうことか。

「積み重ねられる使い方」です。

わかりやすい例を挙げましょう。AさんとBさんの会話です。

【会話例1】
A:お腹すいたなあ。
B:何か食べに行こうか。
A:天丼が食べたい。
B:駅前の蕎麦屋で食べられるかも。
A:電車に乗ればすぐだね。
B:よし行こう。

意識せずにポンポンとしゃべっていますが、
分析するとしっかりと論理の積み重ねで会話が進んでいます。

積み重ねとは、「前回ここまでやったから、今回はここから」のように
作業の積み重ねができる、ということ。

人が入れ替わっても世代が交代しても、仕事が生きていく。

このタイプは、仕事を成長させ、進めていくことができるので、
仕事がうまくいきます。

リーダーに抜擢されて成功したり、頼れる部下として信頼されたりするのは
このような「論理の積み重ね」ができるタイプ。

では、次の例はどうでしょうか。

【会話例2】
A:お腹すいたなあ。
B:何か食べに行こうか。
A:ってゆうかさ、最近やけに残業多くない?
B:ん? まあね。この時期だからでしょ。
A:あ、雪……寒いと思ったら!
B:また降ってきたか。
A:この間なんて、郵便局でさあ──

会話になっているようには見えますが、論理の積み重ねになっていない。

Bさんは論理の積み重ねをしようとしているのに、
Aさんは「論理のつながり」を無視したコミュニケーションをしている。

だから、何時間おしゃべりしても、次へとつながる積み重ねにならない。

「前回ここまでやったから、今回は──」にならない。
積み重ねもへったくれもない。

でも、ありがちですね。


●見えなかったものが見えるようになる

「論理力」を高めると、言葉という目に見えないものを適切に操り、
論を積み重ね、関係を積み重ね、仕事を積み重ねていけるようになります。

行き当たりばったりの感覚まかせではなく、着実な前進を積み重ねていける。

「論理」が成立した会話と、破綻した会話が「自覚」できるようになる。

今まで見えなかったものが、見えるようになる、ということです。

論理力が高い人は、ふとした会話の中に、論理が見える。
論理力が低い人は、ただ言葉が飛び交っているだけに思える。

先ほどの【会話例2】を見て、
「でも会話ってこんなもんじゃない?」と感じる人もいます。
「会話の中にある論理が見えていない」からです。

会話の中にある論理が見えている人は、
【会話例1】に接すると「ちゃんと成り立っている会話だな」と感じ、
【会話例2】に接すると「めちゃめちゃだ、この会話」と感じます。

見える人には見える。見えない人には見えない。
それが論理です。

論理力を高めて、「積み重ね」ができる言葉を使いましょう。
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