共通の敵を作るのはOK? NG?

●声と言葉で仲良くなれる

今回の『内向型人間が声と話し方でソンしない本』は、
発声をメインに取り上げた、しかも共鳴発声法の基礎から解説している、
初めての本です。

「今回の」といっても、もう半年以上経ったんですね。
時の経つのは早い。その「時」を味方につける取り組みをしていますか?

「言葉と声」のトレーニングは、気持ちいい人間関係を築くうえで
効果的かつ本質的な積み重ねとなります。

時を味方につける「積み重ね」ですね。

「言葉と声を変えることで意識が変わると、人間関係がうまくいく」のは
なぜでしょうか。

それは、

「言葉は意識の器であり、声はその言葉を乗せる乗り物」

だからです。

つまり、声と言葉はあなたという人間をすべて伝えてしまう。

誰かと仲良くなろうとするとき、どうしますか?
うまくいっていない人との関係を改善したいとき、どうしますか?

「声と言葉を見直す」のが、正統な王道です。


●こんな方法はNG

逆に、そんなときに世間一般に「こんなやり方が採られている」という、
あなたにはお奨めできない方法がいくつかあります。

たとえば、「共通の敵を作る」。

この方法は、結論から言えば、誰かと仲良くなりたいなら
頑として採用しないようオススメします。

具体的にいうと、「誰かの愚痴悪口で盛り上がる」、
「態度の裏表を使い分ける」といったやり方です。

・(同僚に)〇〇課長って、使えないっすよね
・(クレームの電話を切った後、その場にいる同僚に)ほんとサイテー

確かにこの手のやり方は、一時的には効果があるように感じられるでしょう。

だから効果的な方法として疑いもせず、他人を悪口に誘う人もいる。

しかし、「共通の敵作戦」で作れる関係など、歴史が証明しているとおり、
一時的なウソの関係です。

共通の敵がいなくなれば、あっという間に関係に亀裂が入る。

関係がギクシャクしたら、かつて悪口に同調していた事実を利用され、
窮地に追い込まれるかもしれません。

「ここだけの話さあ」と巧みに誰かの悪口にあなたを引き込むような人は、
別の場になればあなたの悪口に誰かを引き込んでいる。

そういうものです。

目の前の相手とうまくやりたいからという利己的な理由で、
その場にいない第三者をこき下ろすことを躊躇しないような人は、
何かあれば躊躇せずにあなたをこき下ろします。

個人だろうと国同士の関係だろうと、同じこと。

常に成り立つ原理原則ですね。

だから「共通の敵を作る」などという姑息な手段は、
結局うまくいかなくなるのです。


●声と言葉はうまくいく本質的方法

時間を味方につける、時間が経てば経つほどじわじわうまくいくような、
人間関係にとって本質的な方法が、「声と言葉」です。

「言葉では何とでも言える」という言い方がありますが、
言葉以外にあなたの意思や思考を詳しく伝える道具はありません。

それに、「声」までセットになったら、もはやウソはつけません。

「本物になった」と言っていい。

だから、必ずうまくいく。

使う言葉や声を変えようとすると、
一時的には馴染めず違和感があるかもしれませんが、
長い目で見ると必ずうまくいく。

「ことば学講座」で声と言葉を扱うだけでなく、
その源泉としての「意識」を同時に扱うのは、そういう理由です。

声も言葉も、あなたの内面と切り離すことができないのです。

さあ、あなたの声と言葉、じっくり育てていきましょう。

次回の「ことば学講座」、こちらからどうぞ
   ↓
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【レッスンメニューのご案内】

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声に余裕があれば得をする

●余裕のある人は得、余裕のない人は損

「余裕」はハンドルの“遊び”です。

何かがあっても、すぐに動じたりしない。

その分「レスポンスが甘い」ともいえるわけですが、
だからネガティブな気分になりにくい。

ネガティブな気分は、つらいですね。

・イライラする
・自信がない
・寂しい
・なんとなく不安
・妬ましい

こんな気分は、周囲にも良い影響を与えないばかりか、
なにより自分が一番つらい。

だから、「余裕」があるほうがいい。
余裕があると得、余裕がないと損です。

「余裕」は大事な原理原則の中でも、
「私たちの幸福度」に大きく影響する要素です。

今このテーマを「ことば学講座」で取り上げるのは、
そういう理由です。

余裕があれば、毎日を快適に、楽に、気分よく過ごせます。
だから周囲にも良い影響ばかり。

そんな人になれたら、いいですね。


●バラもユリも好き

英語に「latitude」という言葉があります。

北緯、南緯などの「緯度」を意味する言葉で、
私は以前にこの商品名のパソコンを使っていたこともあります。

latitudeはもともと「幅」を意味するラテン語から来ていて、
だから「余裕」の意味もあります。

余裕とはつまり、「幅」なんですね。
自由度、許容範囲、ゆとりの「幅」。

「ストライクゾーンが広い」ともいえる。

ここまではわかりやすい。
「これじゃないとダメ」「これは許せない」が多いと
余裕がなくなります。

好みはあってもいいんですよ。
「ネギが特に好き」なら、それもいい。

しかし、「下仁田ネギじゃないと許せない」になると
余裕がなくなってきます。

入り口の段階で、もっと広い範疇の段階で「選択」するのはいい。
「タバコは吸わない」「ギャンブルはやらない」みたいに選ぶのは
ストライクゾーンが狭いのとは違います。

大人としての美しい選択ですね。
世の中にはたくさんのことがあるのだから、
何でもかんでもやる必要はない。

こういった姿勢は、とってもすばらしい。
「これはしなくていい」と決めるのは、大人の潔さだなと思います。

でも、「花は好きだけどバラに限る。ユリもランも嫌い」
「花束はうれしいけど、バラの花束じゃないなら要らない」
では、なんだかもったいない。

ありとあらゆる花を好む必要もないけれど、
ある程度の幅があるほうが、余裕が感じられます。

私はバラもユリも好きです。


●共鳴発声法が「余裕」を生み出す理由

あなたに伝授している発声法(共鳴発声法)も、
「余裕」と関係があります。

共鳴発声法は、パワーではなく共鳴のテクニックで声量アップし、
届きやすい声質にして話す技術です。

パワーで押しきる方法ではないから、技術力の高さ次第で
「がんばらずに、楽に、届く」声が出せる。

だから、騒がしい場所でも余裕でしゃべれるし、
職場の朝礼当番も無理にがんばらなくていい。

「余裕」ですね。

まして静かな喫茶店なら、ごくわずかなエネルギーで会話ができる。

会話が楽しめるのは、余裕があるからです。
必死に声を張り上げないと会話にならないとしたら、
そんな会話は楽しくない。

水泳もスキーも、楽しいと感じるのは、夢中の中にも余裕ができてから。

毎日の仕事が楽しいとしたら、一生懸命の中に余裕があるから。

余裕があるから、人生が楽しくなります。

「金持ち喧嘩せず」という諺を知っていますか?

本来は「金持ちは計算に合わないことは決してやらない」
という意味ですが、違う意味でも解釈されるようになりました。

「余裕があればイライラせず、ケンカになりにくい」という解釈です。

こちらの解釈のほうが、余裕があっていいですね。

自力で稼ぐ能力が高ければ高いほど、トラブルに動じなくなります。
何かあって全財産を失って身一つで放り出されようと、
一からやり直せる自信があるからです。

気持ちの「余裕」ですね。

発声能力も同じだなと思います。

今の声が老化とともに少しずつ衰えていく一方だと信じていると
声が出にくくなったり、ガラガラ声が治りにくくなったりすると
「声に衰えを感じる」と焦り落ち込むかもしれません。

でも、「発声は技術だから、トレーニングによって
これから良い状態に高めていくことができる」と知っていれば、
何があっても焦りはしません。

共鳴発声法で声の「余裕」を手に入れましょう。

毎日が楽しくなりますよ。

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レッスンは極度に深い瞑想、しかも気持ちいい

余裕のある人になれるレッスン、ことば学講座
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●毎日のレッスンは深い深い瞑想

今あなたは、毎日MKCレッスンを受けていますね。

夜になると、レッスンメールが届く。

メールを受け取ったタイミングでじっくり受けられなくても、
寝るまでにはこってりとレッスンの時間に浸る。

トランスには非常に深い瞑想の効果があります。
つまり、レッスンを受けているだけで、知らず知らずのうちに
高度な瞑想のトレーニングをしているのです。

しかも、最高に気持ちいい瞑想。

それがいつのまにか習慣となり、当たり前の過ごし方になっていれば
レッスン効果が日に日に高まり続けます。

レッスン効果が「積み重ね」になって、
「複利」の効果をもたらし始まるからです。

あなたの中に「積み重ね」が少しずつ、まさに紙一枚ずつの感覚で
毎日積み重なっている様子をイメージしながら聞いてください。


●差がついていく理由は複利のパワー

レッスンでトレーニングをしている自分と、していない自分、
2人の別の人物がいるとしたら、
この2人は日に日に急速に差がついていきます。

音楽やスポーツをしている方はよくわかりますね。
サボってしまうと、あっという間に背中も見えないくらいに引き離され、
ブランクの遅れを取り戻すのは至難の業。

目に見えない変化だとしても、水面下で大きく引き離されていく。

では、いったいどのくらいの差がつくのでしょうか。

コツコツと続けるのと、サボったり休んだりするのとで、
どのくらい差がつくかを「複利計算」の話として取り上げたことがありますね。

レッスン効果は、「積み重ね」による複利のパワーです。

現在の自分を「1」として、1日1%だけ成長したら、
100日後にはどうなるか。

1日1%だから、100日で100%の成長か?
つまり今の2倍になる?

そうではありません。実際は約2.7倍です。

「成長した結果の1%」が毎日加算されていくから、
1日分が毎日少しずつ大きくなるわけです。

わずか3ヶ月弱で、早くも3倍弱ですよ。
それも「1日1%」という控えめな計算で。

では、このままの控えめな成長を続けて1年経ったら、どうなるか?

答えは「38倍」です。

もはや追いつけない、背中も見えない、とはこういうことです。

もっともこの成長は、身体の変化だけでなく、
意識の質や思考パターン、反応パターン、周囲への影響、
周囲からの評価、潜在能力の開花具合などのトータルなので、
ごく一部のみに注目して「10kgのダンベルを持ち上げられた人が、
1年後には380kgを持ち上げられるようになる」わけではありません。

だからこそ、怖い。

10kgが380kgになるような変化なら、誰にでもわかりやすいから、
「べつに自分はそんな筋力は求めていない」などと理屈で納得できる。

しかし、「質」的な変化はわかりにくく、
「気づいたら、別人」になっている。

なぜ周囲からの評価や、職場での扱いが違うのか、
理解ができない。

水面下で質的な変化を促進するのが、トランスの力です。


●1日1%が2%になったらどうなるか

レッスンは、トランスです。

メールを読み始めた瞬間、意識状態が変わるでしょう?

この意識状態を「変性意識状態」(トランス)といいます。

この状態が、読めば読むほど昂進して、トランスが深まってくる。

初心者は頭で考えて「解釈」しながらレッスンを受けますが、
上級者はトランスの中でまるごと取り込めるから、
複利のパワーがますます強大になります。

先ほどの「1日1%」が「1日2%」になるようなもの。

そう、トランス初心者と上級者との差なんて、1%程度かもしれません。

ところが、わずか1%の能力の差が生み出す「積み重ね」は驚異的です。

「1日1%」が1年で38倍になりましたね。
では、「1日2%」なら?

トランス能力が高まって、レッスン効果が2倍になったら、
ということですね。

いま計算してみて、目を疑いました。
1年で1377倍です。

「トランスは無敵」とわかるでしょう。

日々のレッスン効果がほんの少し高いだけで、
1年後には文字どおり桁違いの差になる。

トランスの威力もスゴイけれど、もっとスゴイのは「積み重ね」の威力です。

積み重ねが大事です。コツコツいきましょう。

激しく燃え上がる必要はありません。

じんわり火がついていればいい。

何よりも、止まらないことが一番大事です。

今夜も、昨日より深く、入りましょうね。

* * *

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余裕がある人になる方法

●次回のことば学講座は「余裕がある人」

次回のテーマは「余裕がある人になる方法」です。

「どんな人になりたいですか」
「どんな人に憧れますか」
「どんな上司の下で働きたいですか」

こんな調査結果の上位(時にはトップ)に必ず入っているのが、
「余裕がある人」。

余裕がある人は、イイですね。無条件に、イイ。

では、どんな人が「余裕がある」のでしょうか。


●「そりゃお金と時間に余裕があればね」

「お金と時間に余裕があれば、自然に余裕のある人になる」

そう考える人が多いようです。

たしかに、お金のやりくりがうまくいくか心配でびくびくしたり、
忙しくてイライラしたりするのだから、わかりやすい。

でも、お金があっても不安な人、暇はあっても落ち着かない人を、
私はクライアントに大勢見てきました。

逆に、お金の収支はカツカツでも、毎日仕事で駆け回っていても、
余裕がある人は余裕がある。

つまり、お金が足りなくてびくびくする人が、
今月はやりくりが上手にできて気持ちが落ち着いているとしたら、
それは「余裕がある人になった」のではなく、
「余裕ない人が、お金のおかげで一時的に落ち着いている」だけ。

「痛み止めで症状を抑えているだけで、骨は折れている」ようなもの。

問題が解決したわけではないし、
何かあればまた落ち着かない不安な状態に逆戻り。

つまり、お金も時間も、
「余裕がある人とない人の違い」をあぶり出すきっかけのひとつであって、
余裕がある人の条件ではない、ということです。

では、余裕がある人の条件とは、何なのでしょうか。


●どんな言葉が出てくるか

余裕があるかどうかは、「中にある言葉」で決まります。

何かを見聞きしたり、何かの状況に置かれたりしたときに、
自然に出てくる「反応」が違う。

「余裕がある人は、余裕のある言葉を持っている」のです。

余裕がある人は、安心感があります。

余裕がある人は、素敵です。

次回のことば学講座で、「余裕がある人」の言葉トレーニングをしましょう。

「痛み止めで症状を抑えているだけで、骨は折れている」状態から、
「骨が治った」状態にしますよ。

その言葉、こう言い換えるだけで、余裕のある人になる。
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ツボ言葉の見つけ方

●ツボ言葉を探せ

先日あるカフェで執筆中、隣のテーブルに座った女性二人連れが
おしゃべりを始めました。

一人が他方に、何やら仕事を勧めているようでした。

「どれほど儲かるか」を例を挙げながら説明しているのですが、
相手の反応は薄い。

最初のうちは「うん、うん」と熱心に聞いていたのに、
「すごいんだよ。○○さんなんて毎月──」と儲け話の様相を呈してくると、
語り口が熱くなるにつれて、聞き手のほうはむしろ白けてきたかのような、
気のない返事になっていきました。

やがて理由が判明します。

「べつに私、お金持ちになりたいわけじゃなくて、
仕事って毎日のことだから、やりがいとか人間関係のほうが大事かな。
お金は生活できればそれでいい」

のだそうです。

「職場の居心地は特に大事」と繰り返していました。

以前に人間関係のトラブルを経験したことがあるのかもしれませんね。

そう言われても話し手の女性はひるむことなく、

「でもさ、月いくらだよ。すごくない?」
「上位者は表彰されて、モチベーションが上がるんだよね」
「私はまだまだだけど」
「がんばった分だけ稼げるから、やりがいがある」

と儲け話で惹きつける試みを続けていました。

もったいないですね。

せっかく相手が「やりがいとか人間関係」と
効き目のある「ツボ言葉」を具体的に挙げてくれているのに、
路線を崩すことなく「お金」で攻め続けるのだから。

ツボ押しというのは、無理やり入れても、ちっともよくありません。

気持ちよくて、「あ~、そこそこ」と相手が自ら求めてくるような、
そんなツボ、そんな押し方が最高です。


●あの人に効くツボは?

ある人のネクタイを褒めたらえらく喜んでいたから、
別の人にもネクタイを褒めたら、そっけない反応だった。

ある人が彼に「カッコイイ」と言ったら彼が喜んでいたから、
私も「カッコイイ」と言ったら、「何が目当て?」と返された。

人によってツボ言葉が異なり、効く押し方も違うからです。

しかも多くの場合、先ほどの「やりがいとか人間関係」のように
具体的にツボ言葉を教えてはくれません。

「ネクタイを褒めてくれ」「カッコイイと言ってくれ」と
直接口に出すとしたら、冗談が半分以上ですよね。

「多くの人に効くツボ」はあるにせよ、
フリーサイズの服と同じで「誰にでも合うものは誰にも合わない」から、
そういうツボを無性に嫌がる人もいます。

だから、ツボ探しが必要なのです。

あの人に効くツボはどこなのか。

どんなタイミングで押すと効くのか。

逆に、どんな押し方をすると、嫌がるのか。

今週のことば学講座で、ツボ探しの技術を高めましょう。

言葉によるツボ押しを学ぶ「ことば学講座」はこちらのページから。
   ↓
http://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)

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コミュニケーションのルール違反も論理的に学ぼう

●コミュニケーションのルール違反とは

「ことば学講座」ですね。

ことば学講座では、「言葉のより良い使い方」
「言葉によるコミュニケーション能力の向上」
「人間関係を良くする言葉」など、
「言葉」という道具の真のパワーを使いこなす技術を学びます。

上質なコミュニケーションを身につけ、良好な人間関係を築くために、
「コミュニケーションのルール違反」についても論理的に学びましょう。

たとえば、こんな相談メールをちょっと紹介してみます。

事前の予習だと思ってください。

職場に妙なコミュニケーションをする子がいます。
大人なので「子」呼ばわりは失礼ですが、まさに「子」なんです。
妙なコミュニケーションというのは、ちょっと不都合な場面や
叱られるなどストレスのかかる場面になると、
相手の様子を「解説」するようなしゃべりをして、
相手を煙に巻くというか、呆れさせるんです。
相手はコミュニケーションが成り立たないので疲れ果ててしまい、
叱るのを諦めます。

「解説」するようなしゃべりって、どんなしゃべりなのか、
想像できますか?

たとえば、ミスについて上司がかなり熱くなって叱り始めたとします。

すると、上司に対して返事をしたり謝ったり弁解したりではなく、

「うわあ、かなり熱くなっていますね~」
「カルシウム不足だとキレやすいそうです。補給しましょうかカルシウム」

のような返し方をするのだそうです。

それも、上司に向かって言い返すというより、
周囲の同僚たちに向かって「解説」しているような調子で。

そんなマネをしたら、火に油を注いで大変なことに、
と思いますか?

ところが、です。

火に油を注いで上司を逆上させ、叱責の時間が長引いた程度なら、
ごく当たり前の展開だから、相談メールを書こうとは思わないでしょう。

ところが、「ふざけていないで、ちゃんと話を聞かないか!」と怒る上司に

「おっと、さらに逆上してしまいました!」
「奥さんとケンカでもして不機嫌だったのでしょうか。ケンカですか?」

と煽るように続けて、上司を途方に暮れさせるというのです。

ギャグですね、ここまで行くと。

大人の世界ですから、いくら上司が激高しても殴る蹴るの事態にはならず、
この類の反応を無限に続けることができます。

仮に手を上げられそうになったら、あるいは軽く小突かれたとしたら、

「おおっと、ついに殴りますか? 暴力ですか?」
「傷害で人生を棒に振るのでしょうか。ホームレスですか」

なんて続けるのでしょう。

こんな話し方のせいでトラブルになって、会社を追われたり、
社内で居場所がなくなって孤立したりしているようなら、
単なる当たり前の結末です。

しかし、そうではない、というのです。

口うるさい上司に対しては、そんな奇妙な反応を繰り返して、
まともなコミュニケーションができない状況を作り出すのに、
お客さんやほかの同僚とはごく普通の話し方ができる、という。

お客さんを相手に話すときは、てきぱきと仕事をこなす優秀な社員。

だから余計に「なんかおかしい」と感じて、相談メールをくれたのでした。

誰ともまともなコミュニケーションができないのであれば、
まわりはそれなりの対応をするし、そもそも入社していないだろうし、
本人も「自分のコミュニケーションには何か問題がある」と自覚するでしょう。

しかし、口うるさい上司や、怒りっぽいベテラン社員にだけ
この奇妙な反応を繰り返すことで、まともな関わりをあきらめさせてしまう。

ほかの同僚たちの間には、「あの上司を撃退するとは」「画期的すぎる」
とこの20代前半の女性社員に半ば感心している雰囲気まであるという。

つまり、本人はコミュニケーションが苦手で「噛み合わない」人ではなく、
明らかに「意図的に」やっているわけです。

「厄介な場面を回避するためのテクニック」として
その人が身につけたやり方なのでしょう。

「見ていると、ある意味無敵だと感心しますが、
なにか釈然としないものも感じています」と相談メールにはありました。


●言語コミュニケーションの根幹に関わる重大なエラーとは

すばらしい。

コミュニケーションについて取り組み続けてきたあなただからこそ、
「コミュニケーションの本能」のようなものが育ってきて、
「何かがおかしい」と警告を発したのでしょう。

その違和感は、正しい。
ネイティブスピーカーの直感のようなものですね。

この新入社員のやり方は、明らかに「コミュニケーションのルール違反」を
犯しています。

それも、ごく基本的で、かつ重大なルール違反を。

どこに問題があるか、分かりますか?

今週の「ことば学講座」で詳しく解説する予定です。

ほかの同僚たちが「この対応は思いつかなかった」「画期的すぎる」などと
戸惑いながらも評価しているのは、
おそらく重大なルール違反に「基本的すぎて気づかない」からでしょう。

あなたは彼女のようなレスポンスをする可能性がありますか?

上司に「こらっ、こんなミスをしてはダメじゃないか」と叱られたときに、

「うわあ、かなり熱くなっていますね~」
「熱すぎて、お湯が沸かせるんじゃないですか。100℃でしょうか」

のような返し方をする可能性が1%でもありますか?

たぶん、ないでしょう。

あなたが上司だとして、部下のミスを咎めているときに
部下にこのような反応をされたら、どう感じますか?

おそらく激昂するか、途方に暮れるか、その両方か。

「その反応の仕方の何が、なぜいけないか」を
理由を挙げて論理的に説明できるようになってください。

すぐに熱くなって怒る上司より、
こんなコミュニケーションを意図的にする社員のほうが、
大人が集まって真剣に仕事をしている組織にとって、有害です。

「うるさい上司を黙らせた」などと喝采を浴びているとしたら、
その職場は組織として非常に危険です。

「うるさい人が相手だから良い」かといったら、そう簡単な問題ではありません。
お客さんとだって、ほかの同僚とだって、何かの加減で関係がこじれたら
おそらく同じテクニックを繰り出すのですよ。

言語コミュニケーションの根幹に関わる違反行為であって、
さらに上から呼び出されたり何らかの処分があったりしてもおかしくない、
重大なエラーです。

激しく叱られたときに取っていい対応から、遠くかけ離れています。

なのに、このコミュニケーション違反の理由を論理的に説明できなかったり、
ましてやかましい上司を黙らせたことに溜飲が下がる思いすらあるとしたら、
明らかに異常事態です。

ことば学講座の当日までに、この新入社員の話し方が
どんな「コミュニケーション違反」なのか、考えてみてください。

* * *

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チューニングの精度を上げよう

●もう申し込めます

「ことば学講座」を終えたところです。

来月の講座はもう申し込めるようにしてありますから、こちらからどうぞ。
   ↓
https://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)


●「馴染む」の良さ

ことば学講座の直後、こんなメールが届きました。

先生の講座に出させていただくと、必ず、
その時悩んでいることへの答えが、ピンポイントで返ってきます。
不思議です。今日もそうでした。怖いくらいです?!

最近いつも以上に、深い辛さを抱えて、元気をなくしておりました。
それに対して、今日の講座のテーマそのものが、
私が一番ほしかった内容でした。その直球加減がまた感動で、
講座の終わりには涙が出そうでした。

著書を読んでいて似た体験をする、との報告メールもよくいただきます。

「今の自分にとって必要な言葉がポンっと飛び込んでくる」。

それも、
「もう何回も読んだはずなのにも、こんな言葉があったなんて」
という驚きとともに。

なぜこんな不思議な現象が起こるのか。

私があなたに合わせてピンポイントの答えを返しているのではなく、
いつものように「原理原則」の話をしているだけなのですが、
あなたが自らチューニングを合わせてキャッチしているのです。

長く講座に通う受講者ほど、このような体験をしやすくなります。

大事な「原理原則」に馴染んでくると、
すでに「調律がほぼ合っている」状態だから、
ポイントに響きやすいのです。

馴染むって、いいですね。


●「初めての新鮮さ」よりはるかに価値が高い

最近から本を読み始めたり初めて受講したりした方から、
「目からウロコでした」
「今まで自分にはなかった視点なので、新鮮でした」
といったコメントをいただくことがあります。

ある意味、「初めての新鮮さ」ですね。

それはそれで悪くないのですが、私としては、
今後いずれ経験するであろう「馴染んだ感覚」のほうに
より高い価値を置きたい。

「新鮮な驚き」そのものを喜ぶ姿勢は、
新しいものを次から次へと味わおうとする姿勢になりやすく、
高まりや深まりにつながりません。

「へ~、へ~、へ~」と驚きを喜ぶのではなく、
大事な原理原則が間違いなく自分の中に取り込まれていて、
それをさらに強化していく感覚で受講してほしい。

「初めての新鮮さ」より「馴染んだ感覚」のほうがはるかに貴重。
日々の積み重ねによってのみ味わえる、深みのある喜びです。

●さらに徹底していくために

馴染むと、すでに「調律がほぼ合っている」状態になります。

「だから響きやすい」とお話ししましたね。

ただし、問題は「調律がずっと正しいままとは限らない」ことです。

ピアノでもバイオリンでもそうですね。
いつも弾き続けていれば、めちゃめちゃなチューニングにはならないけれど
少しずつズレた状態になってしまう。

これが「原理原則を知ってはいても、徹底できていない状態」です。

短期的に「徹底」するのは簡単でも、大事なのは持続です。
たいてい「このくらいなら、別にいいか」からほころびが始まります。

ホメオスタシスの引き離しに成功するまで徹底を続けないと、
「いつの間にか、また以前の状態に引き戻されている」になりやすい。

特に「少しだけ引き戻されている」は自覚しにくく、
成果を小さくしてしまうので、厄介です。

何でも同じですね。
「現状維持でかまわない」と思うと、衰えが始まる。
「さらに徹底的に」と自分に厳しくして、はじめて現状維持ができる。

正確で厳密なチューニングを何度も繰り返して、
チューニングの精度を高めましょう。

最高に気持ちいい毎日になりますよ。

* * *

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相手にされない猫とは

●「話し方」とホメオスタシス

成功している社長の83%だか87%だかが、成功の秘訣を問われて
「話し方を学んだこと」と答えた話は有名ですね。

私の講座でも、何度か取り上げたことがあるので、
覚えているかもしれません。

「話し方」は、そんなに大事なのか。
人生の幸福度をそんなに左右するのか。

前回の「ことば学講座」を思い出してください。

マズローの欲求5段階説に従って、人に伝わる、
人が動いてくれる話し方を勉強しましたね。

あんな方法を知っているか知らないかで、
相手の反応は大違いです。

もちろん「知っている」には、「練習して、身についている」
まで含まれますよ。

ただ理屈を知っているだけではうまくいきません。

ことば学講座をメールレッスンではなく会場でおこなっている理由は
ここにあります。

「身につけて」ほしいからです。

話し方は日常の習慣と深く絡みついているので、
マイナスの癖があっても脱却しにくい。

頭で分かっていても、うまく変化できないのです。

「話し方のホメオスタシスは引き離しにくい」とも言えますね。

変えようとしても、いつしか元に戻ってしまう。

だからこうして、あなたの中にレッスンを注ぎ込んで、
中から良い反応が自然に出てくるようなレッスンにしているのです。


●「愛される花」と「相手にされない猫」

「話し方」は、あなたの人生を変えます。

「そんな大げさな」という反応を見せる人もいますが、
話し方が変わると、確実に人生が変わります。

それはそうですよ。

良い話し方をする人は、喩えるなら「かぐわしい花」です。

あなたが良い話し方をする人になったら、
人から話しかけられたときに、素敵な香りを放ちます。

私の好きなユリのような、あるいはあなたの好きなバラのような。

だったらまた話しかけたくなりますね。

ごく自然な反応です。

逆に、良くない癖のある話し方をする人は、「すぐ噛む猫」。

撫でようとして手を出すと、すぐ噛む。

たまに気まぐれに撫でさせたかと思うと、またふと噛む。

だったら、そのうち撫でたくなくなります。

近づくと噛まれる、手を出すと噛まれる、油断すると噛まれるのだから。

話しかけられたときに、どんな「反応」を生じるか──それが「話し方」です。

人生を変えるわけですよ。

「愛される花」と「相手にされない猫」の違いなのだから。

ずっと嗅いでいたい素敵な芳香を放つのか。

気に食わないとガブリと噛むのか。

気に食わないわけでもないのに、癖でつい噛む猫もいる。

「相手にされない猫」ではなく、「愛される花」になりましょう。

* * *

【レッスンメニューのご案内】

  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい……声のサロン
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい……どんどん良くなるレッスン
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン……オンラインことば学講座

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


プラスの声3回で相殺するために(声でデトックス)

●声が関係を長続きさせる

良い関係を長続きさせたい相手を思い浮かべてみてください。

その人と良い関係を続けるには、いつも出している「声」が重要です。

あなたの大切な人が、すでにもう長く関係を積み重ねている相手であっても
つい最近知り合ったばかりであっても、
「声」がこれからの関係を左右していきます。

なぜなら、「声」にはあなた自身が出るからです。


●マイナスはプラスの3倍強い

もしあなたがマズイ声(マイナス)を出してしまったら、
良い声(プラス)で打ち消すといい。

そのための「共鳴発声法」です。

ただし、イヤ~な声で「嫌い」と言ってから反省して
慌てて「やっぱり好き」と良い声で言い直す程度では、
マイナスは打ち消せません。

マイナスはプラスの3倍も影響力が強いからです。

イヤ~な声を1回発したら、
良い声を3回出してやっと相殺できる、と考えるといいでしょう。

あまりにシンプルな言い方ではありますが、でもそういう感じです。

イヤ~な声でしばらく話し続けてしまったら、大変ですよ。
マイナスがこってり蓄積して、もはや朝から晩まで良い声を出し続けないと
マイナスが消せない状態になってしまう。

そんなふうになっている人も大勢います。

マイナスの声でマイナスの蓄積をたっぷり溜めておいて、

「彼にまたフラれました」
「最近なぜかギクシャクしています」
「一回デートした後、次のお誘いが来ません」

なんて落ち込んだ報告メールをくれるのではなく、
今のうちに「良い声のプラス」で相殺作業を進めましょうね。


●常に共鳴発声法で話す

『内向型人間が声と話し方でソンしない本』は、
自宅で共鳴発声法を自習できます。

まるごとレッスンの章もあり、音声レッスンまで付いていましたね。

このタイミングで本気で共鳴発声法をマスターして、
「常に共鳴発声法で話す」ようにしてみてください。

「彼にまたフラれました」
「最近なぜかギクシャクしています」
「一回デートした後、次のお誘いが来ません」

に至ったマイナスの蓄積を、少しずつ打ち消していけるはずです。

ずっと溜め続けたマイナスは、一発逆転はできません。
一発逆転でチャラにしたい気持ちは分かりますが、そう甘くない。

もっとも、「チャラにして一から始めたい」と考える思考パターンこそ、
マズイ声でマイナスしてきた蓄積する本当の原因かもしれません。

ゲームのリセットではないのだから、
「ボタン一つでまた最初から」はない。

「丁寧な積み重ね」だけが良い関係を築いてくれます。

そのためにも、「常に共鳴発声法で話す」ことが大事。

この本であなたに伝える共鳴発声法のテクニックは、
「ここぞという時だけ使う切り札」ではありません。

起きている間ずっと使い続ける、あなたのベースとなる道具です。

万が一まずい声を出してマイナスを蓄積してしまったとしても、
良い声のプラス3回で打ち消せるように、
共鳴発声法をちゃんと自分のモノにしておきましょう。

* * *

【レッスンメニューのご案内】

  1. 共鳴発声法で楽に無理なく話せるようになりたい……声のサロン
  2. 人間関係を日に日に好転させて豊かな人生を生きたい……どんどん良くなるレッスン
  3. 言葉、意識、身体の使い方をマスターするレッスン……オンラインことば学講座

何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。


なぜ文章のパワーをモノにしたいのか

●文章の真のパワーをモノにしないともったいない

新潟市で「文章の書き方講座」でした。

次回までたっぷり書いて、「力のある文章」の練習をしておいてください。

文章もしゃべりも歌も、道具は「言葉」であり、
この道具を使いこなすには「練習」が要ります。

料理に使う包丁だって、事務作業に使うパソコンだって、
道具はみんな練習でうまくなりますよね。

逆にいうと、「練習をしても上達しない人」はいません。
もちろん「適切な練習」という条件付きではありますが……。

心理言語学というマニアックな学問の視点から、
あなたに「文章の力」を身につけてほしい、
文章力を身につけないとあまりにもったいない理由があります。

それは「言葉には、仕入れも設備投資も要らない」という
おそらくほかにはない強烈な優位性があるからです。


●「仕入れも設備投資も要らない」がなぜ強烈か

「いつか自分で仕事をしたい」という方は大勢います。
「好きなことをして食べていきたい」という夢ですね。

ところが、そう甘くない現実も知っている。
なにしろ、スタートするのがそもそも難しい。

知識や技術や勇気だけでなく、お金も要る。

あなたがもし、何か商品やサービスを提供しようと思ったら、
なんらかの仕入れや設備投資が必要となるでしょう。

これがかなりの額になるわけです。

食べ物を売るには、食材を仕入れる必要がある。
陶器を焼いて売るにも、粘土を仕入れる必要がある。

100円を手にするために、30円や50円を先に払わなければならない。
しかもその30円なり50円なりが、ちゃんと100円になる保証はない。
売れなければ、ゼロ。

シビアですね。

それだけではありません。
飲食店を始めるには小規模でも数百万円の機器が要るし、
陶器を焼く窯も、電気式の機械で安く抑えても100万円近く。
しかも業務用ではないから負荷がかかるとすぐに故障して余計に高くつく。

美容室は仕入れが少ないほうだと聞きましたが、
それでも開業時の設備投資は機械設備だけで数百万円。

建物から建てたら数千万円です。
テナントに入っても内装工事に数百万円はかかる。

スタートするだけで、ですよ。

オフィス用に物件を借りるとしたら、
ただ契約するだけで数十~数百万円が必要です。

商売って、そういうものですよね。

自分で開業すると、そんなシビアな現実に直面することになりますが、
会社に雇われて給料をもらっている人が「自分で仕事を始めたい」と思った時、
そのあたりの認識が甘くなりがちなのでは、と感じています。


●「能力さえあれば好きに使っていい」という特殊

あなたはもう、「そう甘くない」と知っているかもしれません。

そう、甘いわけがない。

だとしたら、「仕入れも設備投資も要らない」という言葉の優位性が
どれほど強烈であり、どれほど羨望の的であり、どれほどありがたいかが
よく理解できるでしょう。

言葉そのものを売るのでなくても、言葉を使って何かを売ろうとしたとき、
すでにあなたには「言葉」があります。

言葉を使うのに経費はかかりません。
家賃も電気代も仕入れ担当者の人件費も宣伝広告費も、何も要らない。

「言葉」というメディアが持つ、きわめて特殊な性質です。

紙と鉛筆さえあればいい。
スマホでもパソコンでも、文章が書ける。
なんなら口で言って書き取ってもらってもいい。
声で録音しておいて、誰かに文字にしてもらってもいい。

そんな自由度の高い材料が、ほかにありますか?

陶器を焼くには、やっぱり粘土でなければいけない。
「なんなら小麦粉でも」というわけにはいきません。

「蜂蜜を使うのに、純粋はちみつを仕入れたいが、
高いから純粋はあきらめるか」という判断をするかもしれません。

しかし言葉なら、そんな判断は要らない。
どんな言葉も、無料です。

しかも、すでに持っている。
「どう使うか」の能力さえあれば、好きなものを好きなだけ使っていい。

こんな道具がほかにありますか?

それが言葉です。
言語能力です。
文章力です。

そこにある道具と材料を、タダで好きなように使って、
いくらでも「価値」を作っていい。

とはいえ誰にでも「価値」が作れるわけではない。
道具と材料を使いこなす能力があれば、の話。

料理に喩えるなら、
調理器具や食材をなんでも好きなだけ使わせてくれて、
しかも作った料理は自分で好きなように売っていい。

まるで「錬金術」ですね。

それが文章力です。

「文章力を身につけないとあまりにもったいない」理由が
お分かりいただけたでしょうか。

* * *

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