●愛される理由は「言葉と声」
今週の木、土はことば学講座です。
もう手続きはお済みですか?
予告どおり、言葉と声のトレーニングをします。
前々回だったか、「本気で愛される人は○○と○が良い」と書いたら、
タイトルの「○○と○」は何ですかと質問がありました。
本文の中では何回も繰り返したつもりだったのですが、
ちょっと出し惜しみが過ぎたかもしれませんね。
答えは「言葉と声」です。
なぜ「言葉と声」で愛され方が変わるのか。
それは、あなたの内面が言葉になり、言葉が声に乗って伝わるからです。
●あなたのすべてが「言葉と声」になる
「言葉と声」のトレーニングは、あなたの魅力を高めます。
「言葉と声」の上質な力を身につけたあなたを、
人は尊重せずにはいられません。
もう少し具体的に言うと、
・存在感が強まる
・軽んじがたいオーラを身にまとう
・成熟した大人の魅力が年々高まっていく
・信頼感が増し、人間関係が充実する
・「また会いたい」「一緒にいたい」と感じさせる存在になる
ことば学講座ではこれから、「言葉」に特に力を入れていきます。
あなたの能力を引き出し、魅力を輝かせるためです。
できるだけことば学講座の会場に足を運んでください。
同じレッスン内容でも、私の肉声で聞いたときの「入り方」は
ぜんぜん違いますから。
でも、来るのが難しいときはメールレッスンを熟読して、
「言葉に関する考え方」を理解していただけたらと思います。
今日は「なぜ言葉が能力を引き出すか」についてお話ししましょう。
●「10秒の壁」を破ったのも言葉の力
今、「あなたの能力を引き出し、魅力を輝かせるため」と言いました。
これから言葉に力を入れていく理由ですね。
言葉が「あなたの魅力を輝かせる」のは、なんとなく分かるでしょう。
花を見て、「わあ、芍薬。豪華ですね~」という言葉を発する人と、
「なんだ花なんか、一円の得にもならねえ」と吐き捨てる人とでは、
魅力がぜんぜん違います。
しかし、「能力を引き出す」とは、どういうことなのでしょう。
実は、むしろこっちのほうが「言葉の影響力」としては重要です。
言葉は「世界の見方」なので、使う言葉、発するセリフによって、
「世の中をどう捉えているか」が変わります。
つまり、世の中における「自分」という存在を
どういうものと捉えているか、です。
陸上競技100m走の「10秒の壁」(10-second barrier)を
知っていますか?
かつて、人類は「100m走で10秒を切ることはできない」と
考えられていた時代がありました。
稀に9秒台の記録が出ても、「高地で有利だったから」
「手で計測したから不正確」と解釈され、
平地で厳密に計測したなら、100mを9秒台で走ることはできない、
と信じられていたのです。
実際、世界中の選手が本気で取り組んでも、10秒の壁は破れなかった。
ところが、ご存じカール・ルイスが初めて平地で10秒を切った。
すると、次から次へと別の選手たちが9秒台を出したのです。
能力があっても、「できない」と信じていたら、できない。
「できる」と分かったら、できた。
「できる」という見方をした途端、能力が引き出されたわけです。
以前は「10秒は切れないにしても、できるだけ10秒に近づけたい」
と思いながら、言いながら、トレーニングに励んでいたことでしょう。
カール・ルイス後は、「おれも10秒を切る」「9秒台を出す」と目標が、
つまり言葉が変わったはず。
すると、本当に9秒台で走れる。
言葉は世の中の見方、捉え方であり、
捉え方が変わると、能力が変わるのです。
●言葉が変わるだけで、能力が変わる
ここで最も重要なのは、
「言葉が変わるだけで、能力が変わる」
という現象です。
逆に表現してみると、その重要性が身に沁みるでしょう。
「使う言葉が変わらないかぎり、がんばっても成果は出ない」
のですから。
ビジネスを始めて成功したいとき、何やらツールを使おうと、
コンサルタントから助言をもらおうと、
多少の変化があるのは一瞬だけ。
──という経験は多くの経営者が味わってきたことでしょう。
それはそうです。
「どんなとき、どんな言葉を使うか」
「どんなタイミングで、どんなセリフを口にするか」
が変わらなかったら、自分自身が変わったことにならないのだから、
受け取れるものは同じです。
テクニックを駆使したところで、「受け取るに値するかどうか」によって、
ちゃんと最後には「あるべきレベル」に収まってしまう。
そういう人たちを大勢見てきました。
あなたは違いますよね。
使う言葉を喜んで変える気持ちがあるからです。
言葉に対する高い意識をすでに持っているからです。
だから、これからますます言葉が変わり、
言葉の変化によって世の中の認識が変わり、
「すばらしいものを受け取るに値する存在」になっていくのです。
「言葉と声で愛される理由」も、もう分かりましたね。
言葉が変われば、「すばらしいもの」を受け取るに値する存在になる。
「愛」は「すばらしいもの」の最たるものでしょう?
だから、使う言葉が変われば、愛される存在になるのです。
言葉の使い方、これからトレーニングしていきましょうね。
まずは、今週のことば学講座です。
* * *
【レッスンメニューのご案内】
何かがうまくいかないとき、苦しくなったとき、MKCカウンセリングはあなたの味方です。