本気で悩んだら、ここにいた


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●本気で悩んだら、ここにいた

本気の受講者からこんなメールをいただきました。

私も「自分が、自分が」だった頃もありました。
本気で悩んで、MKCにたどり着けたのかもしれません。
まずは気づくことが大切なのでしょうね。

MKCに出会えなかったら……と考えると恐ろしいです。

丁寧なトレーニングを積み重ねていますね。

まさに「本気」が導いてきてくれましたね。「現状をなんとかしたい」と本気で悩んだからこそ、今ここにいるのです。

「自分が、自分が」は、原理原則から外れているから、最初は順調でも、やがてうまくいかなくなります。

私たちが生きている「場」との調和が良くないからです。

調和が良くないのはマズイ音楽と同じで、トランスの質が下がるから、うまくいくわけがない。

子どもの頃なら、競争の原理にどっぷり浸かって、「他人を負かせば、自分が良くなる」という姿勢で勉強やスポーツにガンガン打ち込めば、それなりに結果が出て、褒められもするでしょう。

しかし、その姿勢のままずっと「のし上がっていこう」とすると、どこかで摩擦やノイズや抵抗が大きくなり、うまくいかなくなる。

受験を終えて学校に入ってからだったり、社会に出てからだったり。

怖いのは、「すぐにうまくいかなくなるわけではない」ところです。

何十年も経ってから、喜びの絶頂で真っ逆さまに落とされたり、大切なものを失ったりする。

新聞の紙面を賑わしているような、大きなニュースになるような人たちは、いわばそういった戦いの中で勝者になった人たちのはずです。

そうでなければ、贈収賄や多額の脱税やスポーツ界トップレベルのいざこざなどとは無縁ですから。

大きなニュースになるような人たちは、いろいろと紆余曲折、さまざまな苦労はもちろんありながらも、「勝ち」を獲得して今に至ったのだから、「ずっと勝ち負けの文脈の中にいた勝者たち」といえる。

そして、人生の後半になって、かつての勢いを維持できなくなった頃、あるいは有り余る勢いが原因で、ガツンと来てしまった。

なぜ「他人を負かせば、良いところに行ける。良い状態になれる」では、うまくいかなくなるのか。

そのような“勝者たち”は声が大きい(影響力が大きい)ので、「こうすれば勝てる」「こうやれば成功する」などと発言すると、周囲の人たちも影響されて、同じことを繰り返してしまいます。

それはそうですよね。「勝つための方法」を聞いて真似したら、当然「勝ち負けの文脈の中に身を置く」ことになるのだから、しばらく順調にいっているように見えても、やがてどこかで破綻します。

「そうして歴史は繰り返す」わけです。

あなたはそんなラインから離れたところに身を置きましょうね。


●棋士は勝ち負けの世界か

今日は一つ、思考レッスンをしましょう。

将棋や囲碁は勝ち負けの世界といわれます。

ということは、将棋の世界に身を置いていたら危ないという意味なのか。

そうではありません。

将棋という一つの世界で調和を保っているなら、大丈夫。

よくよく考えてみてください。棋士が目の前の相手に勝ちたいというのは、あくまでもゲームの中の出来事です。

本当に相手を消し去ってしまったら、ゲームの相手がいなくなってしまうだけ。

私が学生時代に友人と格闘ゲームにハマっていたのと同じで、勝ち負けに一喜一憂するものの、「こいつがいなくなればいい」とは思わないどころか、毎晩誘って一緒にゲームをしたくてたまらない。

いなくなったら困るのです。

商売敵や受験は構造が違うので、本気で「こいつがいなくなればいいのに」と願いかねない。調和しない勝ち負け構造です。

将棋も囲碁も、仮にライバルになるような相手を次々に消してしまったら、自分の好きな将棋や囲碁の世界が寂しく、貧しくなるだけです。

そんなことを本気で臨むわけがない。

毎日のように勝った負けたとやりながらも、結局は「仲間」なんですよね。

これが「将棋の世界の調和」の意味です。

しかし、将棋の世界でトップに上り詰めたから、その影響力を活かして政治的圧力をかけてやれ、みたいな意識を持ち始めると、調和が乱れ始めます。

贈収賄のような犯罪は、そういった状況で起こります。

シンプルな「今夜もゲームやろうぜ。今日こそ負かしてやるぜ」のような世界では、不幸や不運や犯罪はありません。

極論のように聞こえるかもしれませんが、勝っても負けても、どっちでもいい。

「そのゲームに携わっている」という意味では、勝っても負けても同じことなんですよね。

ここのところが言葉だけでなく感覚的につかめると、原理原則が自分の中に入った、といえるでしょう。

必ず流れが変わります。

また続きをお話ししますね。

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